家具職人 フィンガーマークス 最住 宣政 (もずみ のぶまさ)

第1回目の記念すべき「働くかたち」は
家具職人 フィンガーマークス 最住 宣政 (もずみ のぶまさ)さんです。
「家具を生き返らせる『きっかけ』を提案したい」
京都では数少ない、家具の修理に携わる最住さんをご紹介します。
二条通にあるフィンガー・マークスは、家具から家の内装に至るまで気軽に相談できるお店。4名のスタッフの中で、主に修理を担当しているのが最住さん。「修理担当といっても、お客さんの担当になれば、家具の相談から見積りまですべての業務を行います。お客さんの希望通りの商品をプロデュースする仕事です」。
最住さんが家具職人を目指したのは4年前。「あるアートイベントでデザイン家具を見て、これなら自分でも作れるんじゃないかって思いました」。自宅に帰ってすぐにイス制作に取りかかった最住さん。「でも、ただ簡素なイスを作ろうとしたのに、すごく難しかった」。家具制作の奥深さを実感、木の温かさと変幻に魅了され、その後、研修で訪れた木工所で木に触れることの楽しさを知ったことで、家具職人としての進路を心に決めました。
フィンガー・マークスに就職して1年半。家具作りだけでなく、接客も一から学んだ最住さん。「お客さんが思い描く通りの商品を提供するには、お客さんの話に耳を傾けることが第一ですが、本当にお客さんとお話するのは楽しいですね」と、今では接客中の笑顔が自然と出てくるようになりました。お客さんの部屋全体の雰囲気に合ったものを検討するためにも、直接自宅へうかがうこともあるそう。「部屋全体のコーディネートもすごく重要なんです。だからお客さんのイメージされていることをよく聞くようにしてます」。
今年4月から始めた家具の修理業務では、こんなにきれいになるのかと驚かされることばかり。古い桐ダンスが新品のようになったときには、心からの感動を味わったとか。「でも修理だからといって、ただきれいにするだけではだめなんです。大切なのはお客さんの好みにあった仕上げを施すこと。新品同様にしたい人もいれば、使い込んだ深い色合いを求める人もいますから」。修理を必要としている人は予想以上に多く、その反響の大きさにも驚いています。
「修理は家具をよみがえらせる『きっかけ』づくりなんです」。若くして天職を見つけた最住さん。仕事に対する丁寧さと真剣さ、そしてオーナーも認める繊細なセンスで活躍中です。
■スケジュール
9:00/出社。前夜にトラックに積んでおいた家具を納品。納品作業はお客さんの希望もあり、営業時間外で行うことが多い。
11:00/店舗オープン。担当するお客さんの修理や見積り、接客、メーカーとの連絡などの店内業務を行う。お客さんの希望に合わせて、実際にお宅にうかがい、家具を置く場所のサイズの計測や室内の配色を確認することもある。
12:00/昼食後、再度業務へ。時間を見つけて家具に使う部品を卸業者まで探しに行くことも。
19:00/閉店。
■経歴
2003年/京都芸術デザイン専門学校家具コース卒業。在学中からアルバイトをしていた木工所に就職。
2004年/12月にフィンガー・マークスに入社し、現在に至る
finger marks フィンガー・マークス
〒604-0831
中京区二条通高倉西入ル松屋町58-2
tel/075-212-8360
水曜日定休
URL http://fingermarks.net
E-mail info@fingermaeks.net
※CIAO MAGAZINE 2006年12月号より抜粋

- 働くカタチ |
- 2008-04-25 16:36:40

