新・こだわり派宣言/「光」にこだわる

いろいろなことが起こった今年も、いよいよ残すところあと少し。
12月に入ると、京都の街も一気にクリスマスモードになり、
華やいだ雰囲気に溢れます。
今月は「光」をテーマに、この冬に行きたい
京都のイルミネーションスポットをご紹介します。

初冬の京都の街を美しく飾るイルミネーション。澄んだ空気の闇の中に浮かびあがる、たくさんのきらびやかな光はわくわく感をもたらすとともに、どこか心を温かく癒してくれるように感じます。今回ご紹介するイルミネーションスポットでは、クリスマスムードを盛り上げるさまざまなイベントも予定されています。クリスマスはいつも自宅で過ごすという方も、今年はご家族や親しい人と一緒に出かけて、色とりどりの光が織り成す世界を楽しんでみられてはいかがでしょう。


『京都駅ビルクリスマスイルミネーション2011』
豪華な巨大ツリーをはじめ、ビル全体がロマンチックな雰囲気に

京都の玄関口、京都駅ビル恒例のクリスマスイルミネーション。室町小路広場では、冬の風物詩ともなった全高22メートルの巨大ツリーに約4万個の電飾が施され、豪華な雰囲気に。また1万個以上の電球を使った大階段のエスカレーター、エレガントでファンタジックな演出による東広場のクリスマスカーニバルガーデン、市街を一望する空中径路に流れ星型の電飾を設置したイルミネーションスカイウォークなど、駅ビル全体が色とりどりの光で彩られます。あちこち回遊して、クリスマスムードにたっぷりと浸りましょう。

●会場:京都駅ビル ●京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
●075-361-4401(10:00~19:00)
●交通:JR京都駅と直結
●実施期間:11/19(土)~12/25(日) 17:00~23:00(ツリー10:00~、 空中径路17:00~22:00) ※室町小路広場のツリー以外は~2/29(水)開催

















『京都府立植物園 観覧温室夜間開園&イルミネーション』
園内の木々や花壇がLEDの光で装飾される

クリスマスシーズンに合わせて夜間開園を実施。正門から観覧温室、北山門まで、ハリモミやトウカエデなどの樹木や花壇を約10万個のLEDが飾ります。宇宙ステーションのような姿で闇に浮かぶ観覧温室前には、トナカイのそりやエンジェルなど、愛らしいモチーフのイルミネーションがあり、記念撮影にも好評です。温室ではポインセチア展も開催。ホテルシェフによる「氷の彫刻」の実演(12/18・23・24)や、ノートルダム女子大学ハンドベル部のコンサート(12/18・19・22)など、イベントも予定されています。

●会場:京都府立植物園 ●京都市左京区下鴨半木町
●075-701-0141 ●交通:地下鉄烏丸線北山駅すぐ
●実施機関:12/15(木)~12/24(土)
●17:30~20:00(入園~19:30)
●入園料:一般200円、高校生150円、
 小・中学生80円 ※夜間の温室入園は無料











『京都ホテルオークラ クリスマスイルミネーション』
大通りをシンボルツリーや街路樹イルミネーションが飾る

今年、創業123周年を迎えた京都ホテルオークラ。「ワンダフルクリスマス」をテーマに、記念すべき年のフィナーレを飾るクリスマスイベントが、御池通を中心に開催されます。「光で多くの人に元気を届けたい」と、御池通に10メートルのもみの木のシンボルツリーが設置されるのをはじめ、ホテル周りの街路樹イルミネーション、LEDや白熱灯によるライトアップなどを実施。12/23~12/25の15:30~18:30にはカフェ屋台が出され、来場者にはホテル館内のサービスチケットを進呈。また一般の方も参加するゴスペルライブやロックコンサートが催され、シンボルロードを光と音楽で盛り上げます。

●会場:京都ホテルオークラ
●京都市中京区河原町御池
●075-211-5111(代)
●交通:地下鉄東西線京都市役所前駅すぐ
●実施期間:11/26(土)~2/14(火)、17:00~24:00















『~古都の空間を包み込む“光の街”~Lighting-City SHIN-PUH-KAN ’11』
7万個のイルミネーションの輝きが包むアトリウム空間

この春、リニューアルオープンした新風館恒例のクリスマスイベント。11回目を迎える今年は、「“光り輝く”回廊庭園」がテーマです。エントランスで迎えるのは、巨大な光のオブジェたち。そして、吹き抜けの中庭にある白とゴールドの光が織り成すRe-Cueホールとクリスマスツリー、光り輝く大階段の「SHIN-PUH Milky Way」など、7万個のイルミネーションに彩られた空間で、美しくきらびやかなクリスマスを楽しむことができます。また、12/17~12/25の期間は、クリスマスライブなどのスペシャルイベントも盛りだくさんです。

●会場:新風館
●京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
●交通:地下鉄烏丸御池駅すぐ ●075-213-6688(代)
●実施期間:11/11(金)~12/25(日)












★少し足を延ばして★

『光のページェント TWINKLE JOYO 2011』
イベントも満載。55万球の光が会場を彩る冬の風物詩

●会場:城陽市総合運動公園
●城陽市寺田大川原24-4
●0774-56-4029(城陽市観光協会)
●交通:近鉄寺田駅またはJR奈良線城陽駅より臨時バス運行
●実施期間:12/1(木)~12/25(日)、17:30~21:30















『宇治市植物公園 クリスマスナイター開園』
花壇や園路をイルミが飾り、ホールではコンサートも

●会場:宇治市植物公園
●宇治市広野町八軒屋谷25-1
●0774-39-9387
●交通:近鉄大久保駅または京阪宇治駅より京阪宇治交通バス240、250系統で植物公園下車
●実施期間:12/10(土)から12/24(土)までの土日 日没~20:00(入園~19:30)
●入園料:大人300円、小人150円(16:00〜)


新・こだわり派宣言 「色」にこだわる

京都を笑顔にしたい!
「京都color(から)笑顔プロジェクト」


私たちの周りに溢れているさまざまな色。その一つひとつには意味があるといいます。それら色彩の持つ言葉を使って、世界中の人々を幸せにする……
そんな壮大なプロジェクトを掲げたNPO法人が、今年6月に立ち上げられました。今月はその取り組みについてお話を伺いました。


 今回お話を伺ったのは、「NPO法人日本色彩言語カラフルカラー協会」代表の中道かおりさん。2児の母であり、色彩心理研究家&カラーアナリストとして活躍する彼女は、“色彩の持つ言葉を世界中に普及させて、人々を笑顔にしたい”との思いから、今年NPO法人を設立。「カラーで世界中を幸せにするプロジェクト」として、色の言葉を知ってもらうための活動をボランティアでも行っておられます。
 「色彩はこの世のあらゆるところにあって、人間は生まれた時からその色の意味を潜在意識として知っています。たとえば赤い色を見れば、血や力、温かいといったイメージを持ちますよね。この色の言葉は世界共通語で、万人に使えるものなんです。自分の経験を通して、色の言葉を使って人の心を読み解くことができるということがわかったので、それをぜひとも社会に普及させたいと。プロジェクトとしてボランティア活動は以前から行っていましたが、もっと社会を巻き込んでいきたくて、NPO法人を立ち上げました」
 現在、NPOのメンバーは20名。下は20代前半から上は70代まで、女性を中心に幅広い層が参加し、企業や産婦人科の病院、学校などで、色彩言語に関する講演やカウンセリングを行っているそうです。
 では、実際に色彩の言葉を利用することによって、どんなことが期待できるのでしょう。色にはその人の性格や過去、現在、未来の心の状態が表れており、色を通して自分の状態を知ることで、心の整理整頓ができると、中道さんは言います。
「カウンセリングでは、色を選んでもらって心理分析を行います。色から過去を読み解いて、その時代を振り返ってもらうんですが、そうして自分の過去を振り返ることで、心の中を整理整頓することができるんですね。心を整理整頓できればゆとりができる。ゆとりができれば周りの人に気遣いができるようになるし、ひいては動物や自然環境に対しても思いやりの心が出てくると思うんです」
 また、色彩の言語は、仕事においてもプライベートにおいても、コミュニケーションツールとしても大きな力を発揮するそう。
 「たとえば経営者が、部下が会社に対してどう思っているか、何を悩んでいるのか知りたいとしても、言葉で伝えにくいことってありますよね。でも、色を見れば考えていることがわかるので、それを踏まえてコミュニケーションを図ることができます。
 これは親子のコミュニケーションも同じです。私には小学6年生と中学3年生の娘がいるのですが、親に本音を伝えにくい年頃なので、娘に気になる色を選んでもらうんです。その色を見て『今、こういう気持ちでいるの?』というふうに聞いたりすると、子供は『お母さん、私の気持ちわかってくれてたんや』となるんですね」
 ちょっとした色の意味を知っておくだけでも、自分の心を整理したり、人間関係をよくしたりすることに役立てられる。そんな色彩の言葉の力を、多くの人に広めていきたいという趣旨に賛同し、応援したいという会員も、お寺や神社、企業などを含め、続々と増えてきているそうです。この活動を通して、人間を笑顔にするだけでなく、動物も自然環境も笑顔にしていくことを目指しているという中道さん。最後にこれからの抱負を伺うと…。
 「今後は子育てに活かしていただけるように、お母さんの集まりにも行きたいし、子供さんのところにも行きたいと思っています。学校でも、会社でも、いろいろなところへ行って色の言葉を伝え、どんどん笑顔の種まきをしていきたいですね」

 なお、同プロジェクトでは、色彩をテーマにしたイベントも計画しており、10月20日(木)には、「第2回Kyoto Color Egao(笑顔) Project」を新風館にて開催予定です。伝統工芸、京野菜、アロマなど、さまざまなジャンルのクリエーターが集まり、色彩を通したコミュニケーション空間で、来場者に色のエネルギーを吸収してもらおうというもの。色彩の言葉に触れてみたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。


①NPO法人日本色彩言語
カラフルカラー協会
代表 中道 かおり
色彩の言葉を笑顔につなげたいという中道さん。独自に開発したカラーメソッドを駆使し、これまでに蓄積された膨大な情報をベースに、計算式を用いながら心理分析をしていきます。

②カウンセリングでは、アクリルキューブやカラーペン、スワロスキーなどの道具を使って、色の言葉を読み解きます。

③■NPO法人日本色彩言語カラフルカラー協会
代表 中道 かおり
2児の子育てをしながら色彩の勉強を重ね、2003年に有限会社カラフルカラーカンパニーを設立。現在、色彩心理研究家、カラーアナリスト、「虹色の学校」校長として忙しい毎日を送る。

■問い合わせ先
NPO法人日本色彩言語カラフルカラー協会本部
京都市中京区三条通高倉東入桝屋町53-1
Ducemixビルヂング5F カラフルカラーカンパニー内
☎075-213-1238


新・こだわり派宣言「美」にこだわる

前向きに輝いている女性は、どのような毎日を過ごされているのでしょう。
エステティックサロンの店長、クリニックの院長として
活躍されているお二方に、美に携わるプロとしての仕事への取り組み方、
実践されている美容法などについて伺いました。


内側から光り輝いているような
女性が美しいですね

取材協力/カージュラジャ エステティックサロン リーガロイヤルホテル京都店
☎075-344-9115 京都市下京区堀川塩小路 リーガロイヤルホテル京都8F
(営)平日10:00〜20:00(火・水〜21:00)/日・祝日10:00〜18:00

エステの仕事の大変なところは。
またどんなところにやりがいを感じていますか。
同じことでもお客様が受ける感覚は一人一人違っていらっしゃいます。ですから、その方の状態に合わせた癒しをご提供することは、とても大事なことと思っています。そうして、ご満足いただけた時は、達成感があり、やりがいを感じますね。

仕事をするうえで常に気をつけていらっしゃることは。
お客様の考えていらっしゃる事に敏感でありたいと、常に意識していますね。お客様をお見送りする際も、本当に満足してくださっているのか、お客様の表情をしっかり見るようにしています。

美容のために実践されていることはありますか。
お肌のお手入れでは、たっぷりの化粧水や美容液を、手のひらでゆっくり肌に浸透させていきます。また、肌がくすんでいたり、化粧水の入りが悪い時は何かのサインなので、肌の状態に合わせて化粧品を変えています。
体に関しては、ストレッチや筋トレをして、自分の体の変化をチェックしますね。食生活では、体を温めるショウガを食べたりしています。

読者の方に、美容のアドバイスをいただけますか。
お腹や骨盤まわりが冷えると、お腹がぽっこりしたり、下半身に脂肪がついてきます。サロンでのお手入れもお勧めです。当サロンでも、ご自分ではケアできない奥深い筋肉をほぐされる事で、体が芯から温まり、ボディラインが引き締まったとご好評いただいています。
お肌については、夏に受けた紫外線の影響で肌の水分が奪われて乾燥しているので、美白だけでなく保湿もしっかりしてあげてくださいね。

どういう方が美しい女性だと思われますか。
見た目だけじゃなく、内側から光り輝いているような女性。こちらに来られるお客様は、内側から明るさが出ていて、年を重ねていてもすごくきれいな方が多いです。いつも笑顔で、自分もそうありたいと思いますね。

今後の目標は。
お客様から、「ここに来たら綺麗になるだけじゃなく心まで元気になれる」と言っていただけるようなおもてなしをしていくことが目標です。今後も内側から光り輝く女性のサポートをさせていただきたいですね。

★こちらの商品もオススメ!★
(左)マリア ギャラン ジェル アクシオン マンスール 421
ボディ用乳液。ダイエットの大敵「セルライト」「たるみ」を集中ケア。
(右)ヴェーダヴィ ジンジャーシロップ
身体を芯から温め、免疫力を高める、脂肪燃焼効果もあるといわれているショウガの濃縮シロップ。


写真キャプション/血行の流れをよくするカッサを施術中


カージュラジャ エステティックサロン リーガロイヤルホテル京都店
石川 澄美(いしかわ きよみ)

エステティシャン歴13年。大手エステティックサロン、外資系化粧品エステティックサロンの勤務の後、カージュラジャエステティックサロンに入社。入社当初より、的確なアドバイスやハンドテクニックにて、多くのお客様から熱い支持をいただいていたエステティシャン時代を経て、現在はリーガロイヤルホテル京都店の店長に就任。



「自分の事をもっと好きになって頂く」
そのお手伝いをしたいですね。
取材協力/四条 アンチ-エイジング クリニック
☎075-257-3666 京都市下京区四条通高倉西入 アソベビル8F 大丸京都店 向かい
(営)10:00〜19:00 (休)日・祝日

この仕事を始められたきっかけ、動機について教えてください。
もともとは、皮膚科にて研究や疾患の治療をしていましたが、なかなか治療跡が治らない方のアフターケアを含め社会復帰のお手伝いまで出来たらと思い、美容皮膚科に携わりました。ニキビの患者さんを治療したとき、“皮膚が美しくなる事で、内側から自信と笑顔がみなぎるんだ”という事を実感し、この仕事を続けていこうと決意しました。

この仕事の魅力、やりがいを感じていらっしゃることは?
患者さんの笑顔が美しくなっていくのを見るのが嬉しくてたまりません。

仕事をするうえで、心がけていらっしゃることは?
患者さんの悩みをじっくりと聞き、徹底的にお肌の事だけでなく、生活習慣的な事までお話をして、まず私という人間を信頼して頂く事です。そして、行ってもらう治療は、必ず安全でそして必ず効果があるものであると確認するためにも、私やスタッフが自ら試しています。

読者に向けて、美容のアドバイスをいただけますか?
最近気になるのが、洗顔方法です。顔をゴシゴシ洗いすぎて、肌が傷んでいる方をよく見かけます。お肌を美しく保つには、基本は洗顔方法です。泡で包み込むように優しく洗う事を心掛けましょう。皮脂を洗い流しすぎると、皮膚がまた新たな皮脂を分泌し、悪循環に陥ります。マッサージは厳禁ですよ。

どういう方が美しい女性だと思われますか?
やはりその方の人生が充実している事で、心から楽しんでおられるそのオーラ、そして心からの笑顔が美しいですね。外側の美しさは、実はその内側と非常に関係があります。あと姿勢の良さかなと思います。私も姿勢は気をつけていますよ。

今後の目標について
京都の女性全員の皮膚(お肌)の悩みを解決して差し上げたいですね。京オンナをすべて京美人に!と思っています。「自分の事をもっと好きになって頂く」そのお手伝いをしたいですね。


四条アンチエイジングクリニック
院長
朽木 律子(くつき りつこ)

大学付属病院皮膚科にて医療に従事された後、更なる美容への追求から大手美容外科に勤務。その後、四条アンチエイジングクリニック院長に就任。現在では、女性誌等の取材やFM京都(αステーション)にて美に関するコーナーにご出演されたり、講演活動等多方面でご活躍中です。

写真キャプション/「美肌道」というオリジナルブランドのコスメを開発。ご自身も愛用中とのことです。


新・こだわり派宣言「避暑」にこだわる

これからまだまだ猛暑が続く京都ですが、今年は「節電の夏」といわれるだけに、エアコンに頼らずに暑さをしのぐ工夫もいろいろしていきたいところです。
今回は、京都の厳しい残暑を乗り切るための、お役立ちグッズをご紹介します。


 京都スタイル1・2月号の冬のあったかグッズ特集に引き続き、今回もミーナ京都内にある「京都ロフト」さんにご協力いただいて、避暑にお役立ちのお手軽グッズを集めてみました。
 京都ロフトでは、今年は持ち運びのできるアイテムがよく売れているとか。携帯に便利な涼アイテムの定番といえば、扇子。女性物は伝統柄、男性物ではスーツにも合うスタイリッシュな柄が今年人気だそうで、おしゃれアイテムとしても要チェック。電池式のポータブルファンも、場所をとらないのでおすすめです。また、顔や体に吹き付けて涼感を得るボディ化粧品も、汗ばむ季節の必須アイテム。中でも新登場のシャワーローションは、お風呂を出る前に使う今注目の商品です。そして、ユニークなアイテムとしては、ゴーヤの栽培セットがあります。ベランダで育てたゴーヤのカーテンが、きつい日差しをやわらげてくれますよ。
 「今年は大震災の影響に加え、6月から暑くなったこともあり、早い段階で扇風機やアイスマットなどが飛ぶように売れ、生産が追いつかない状況です。エアコンの温度を抑えてエコアイテムで涼をとろうという意識を、多くの方が持っていらっしゃることを感じます」とスタッフの縄井さん。これらのグッズを上手に利用して、この夏をエコに快適に過ごしていきたいですね。
 なお、「京都ロフト」では、8月6日にリニューアル1周年を迎え、8月4日~17日まで各フロアで記念イベントを開催。話題のイラストレーター・中村佑介氏の作品展やサイン会をはじめ、多彩な催しが用意されています。避暑グッズ探しを兼ねて、おでかけください。


■取材協力/京都ロフト
中京区河原町通三条下ル大黒町58
ミーナ京都B1F-4F
TEL/075-255-6210(京都ロフト代表)
営/11:00〜21:00
休/無休


❶ボディに塗ってシャワーで流すだけで、ひんやり清涼感が得られるボディローション。脂肪分解酵素とベビーパウダー成分配合で、汗のいやなべたつきを解消し、さらさらボディに/かき氷シャワーローション892円
❷四万十川の地下深層水を使ったボディ用の保湿ジェル。メントール入りでひんやり感とうるおいを与えます。ほてった肌もこれをつけてクールダウン/moc クールアイスゲル1050円
❸シャツなどの衣類の上からシュッと吹き付けるだけで、涼感がアップ。いつでもどこでも手軽に使えます。銀・カキタンニン配合で、除菌・消臭効果も/アイスウェアスプレー630円
❹顔とボディ両方に使える冷却スプレー。タオルやハンカチにスプレーすると、マイナス約15度の氷状に。スポーツやレジャーの際に活躍してくれそう/サヴァンナ50 ブリザード1260円
❺精製水とミネラル配合の肌にやさしいボディ用ミスト。汗・皮脂吸着パウダー配合で、汗をかいた肌もさらさらに。入浴後にもおすすめ/エテュセ アクアスプラッシュ ボディー1050円
❻真空断熱構造の保冷専用魔法瓶。たっぷりサイズで、ボトルから直接飲めるので、スポーツやレジャー時の水分補給に便利。携帯しやすいストラップ付き/サーモス 真空断熱スポーツボトル800ml ブルー2709円
❼ペットボトル感覚で持てる、軽くて丈夫なドリンクボトル。付属のアイチューブを凍らせて中に入れれば、ドリンクを薄めず冷たくキープ。カラーは6色/ウォールマグ バレル ピンク1050円
❽ハワイ生まれのレディースブランド「HALEIWA」のステンレス製マグボトル。蓋を外すとどの方向からでも飲め、傾けても氷が出てきません/HALEIWA マグボトル(350ml) フラワーレッド1981円
❾伝統柄やベーシックな柄が注目の女性用扇子。シェル型の扇子は愛らしい金魚の柄がなんとも涼しげ/YAMANI 陽だまりピンク2415円、白竹堂 シェル扇モダン 金魚2625円
❿バッグにしのばせて持ち歩いたり、卓上で使ったりできる便利なミニ扇風機。可愛いボディながらパワフルな風を作ります。首にかけるひも付き/マークス ポータブルファン イエロー525円
⓫黒が基調のスタイリッシュな男性用扇子は、和装・洋装を問わずに使えておすすめ。ケース付き/白竹堂 ザナドゥセット パープル・ネイビー各4200円
⓬どこでも本格的な生ビールが味わえる2リットル缶・3リットル缶用ビールサーバー。炭酸ガス使用でビールの風味を損なわず、きめ細かくクリーミーな泡が作れます/ビアパーティー2バリューセット3465円
⓭きめ細かでシルキーな泡を手軽に作れるすぐれもの。泡マスターから炭酸ガスを一瞬吹き付けるだけで、家庭のビールや発泡酒がビアホールの味に/日本炭酸ガス 泡マスター ブラック3129円
※シーズン商品につき品切れの際はご容赦ください。


新・こだわり派宣言「省」にこだわる

あなたは光熱費のムダ遣いをしていませんか?
チェックテストで光熱費節約!!


光熱費など生活費のムダは意外なところに潜んでいます。
全国的に節電をいわれる今年だからこそ
ちょっとした工夫や手間、アイデアでそのムダをなくせたら、
目指す節約も実現できるかも。
チェック形式で、あなたのムダを診断、
節約法もご紹介しましょう。


下記の質問で正しいのはABどちら?

Q.1_電気の節約方法は?
A)共稼ぎには「おトクなナイト」を利用する。
B)家電はつけたり消したりを繰り返すと電気代アップに。

Q.2_ガス代節約のために必要なことは?
A)強火にしてお湯を沸かせば時短できて節約に。
B)コンロ掃除で、目詰まりを防ぎ節約&時短。

Q.3_ガスの使い方で料金って変わるの?
A)2口、3口あるコンロは同時に使って時間短縮を。
B)煮込み料理はガスだけに頼らず、タオルや保温調理なべを利用。

Q.4_お風呂のアイデア正しいのはどちら?
A)お風呂の蓋は全部とらず半分ほどしめたまま使う。
B)短いスパンで追いだきすればガス代カットに。

Q.5_雨天に使う乾燥機を上手に利用するには?
A)フィルターをこまめに掃除して電気代節約。
B)乾燥機に入るだけ詰め込んで電気代節約。

Q.6_掃除機どう使えば節約できるの?
A)掃除機は「強」にして使えば早く綺麗に。
B)スイッチオン・オフを繰り返さない。

Q.7_エアコンの電気代も節約可能?
A)温度調節を頻繁に繰り返さない。
B)室外機に日よけをつける。

Q.8_テレビの節電方法は?
A)バックライトの明るさをこまめに調整して節電。
B)音量調整を頻繁にすると電気代がかさむ。

Q.9_電球の種類で電気代は変わる?
A)白熱球に変えてLED電球にすれば電気代カット。
B)電球型蛍光灯は消費電力が大きいので使わない。

Q.10_冷蔵庫の温度設定はどうすればいいの?
A)冬場は「弱」、春秋は「標準」とこまめに変えて節電。
B)頻繁に設定変更すると、かえって電気代がかかる。


【コラム】涼をとりこむ工夫をして節電の夏をのりきって!

 節電がいわれるこの夏、エアコンなど電化製品に頼らず、京都人のようにさらりと暮らすことはできるのでしょうか? 
 京の町家には涼を感じるアイデアが潜んでいます。たとえば葦を通した建具や竹の簾(すだれ)。その陰影を見ているだけで涼を感じます。蹲(つくばい)に落ちる水の音、床に引いた網代(あじろ)の感触、清々しいお香の香りや緑の匂い、そして夏の冷たい食べ物と。五感すべてで夏の涼味を感じるのです。
 町家とはまったく構造が違う近代的な家やマンションに住んでいると、建具を替えることまでは無理でしょう。けれど、窓に簾をかけ開け放して風を通したり、ベランダに水を打って風を呼ぶ智恵は、見習うことができるかもしれません。軒先に風鈴をつるす、涼しげなガラスの器を使うなど小物に夏のエッセンスを偲ばせるだけでも、心癒されるはず。
 手間を厭わず、こまめに工夫することで、暑い夏も涼しく過ごせ、夏を楽しいと思えるのかもしれません。


答えと解説はこちら

A.1_正解は… A
「おトクなナイト」は午後11時~午前7時の料金が通常の約半額に。照明などはこまめにオン、オフして節電を。

A.2_正解は… B
ガスの火は中火にすれば節約に。吹きこぼれなどでバーナーが詰まっていると、1回あたり0.5円のムダが生じます。

A.3_正解は… B
急ぎでなければ、同じコンロを続けて使ったほうが節約に。カレーなら10分間煮込みバスタオルに包んで保温調理。

A.4_正解は… A
家族揃って入る、続けて入るなど温度が下がらないうちに入るのが○。フタは、保温に役立ちます。

A.5_正解は… A
乾燥機は最大容量80%が効率よく働く限界。100%詰め込むより1回あたり10円ほどの節約になります。

A.6_正解は… B
オン・オフを繰り返さず、延長コードなどをつけて一気に使って電気代を節約。「弱」で掃除をすれば3倍節約。

A.7_正解は… B
温度調節や掃除はこまめに、カーテンをつけて日差しを遮り、部屋の温度を一定に保つ工夫を。室外機には日よけをつけて直射日光を避けましょう。

A.8_正解は… A
自動輝度調整機能がついていないものは、昼夜の明るさで調整、音量も昼は標準、深夜は小さくとこまめに調整すれば省エネに。

A.9_正解は… A
LED電球の寿命は4万時間。1個4,000円と高額ですが、2年使えばもとがとれます。電球型蛍光灯は60w以下で節電になります。

A.10_正解は… A
問題文の通り。さらに、冷蔵庫の省エネ技術は年々進歩しているので、最新型を利用すると10年前の機種の半額以下ですむことも。


新・こだわり派宣言「素材」にこだわる

総務省の家計調査によれば、京都市の1世帯あたりのパン消費量は全国1位(都道府県庁所在都市と政令指定都市中)とか。そんな京都人のパン好きを反映してか、京都には老舗から個性派のお店まで、数多くのパン屋さんが見られます。今回は、その中から牛乳や卵などを使わない無添加パンを製造販売するユニークなお店をご紹介します。

今回ご紹介するのは、堀川上立売交差点の程近くにある「1538」という名前のパン屋さん。一風変わった店名は、外国人にもわかりやすいようにと付けられました。昨年7月にオープンしたばかりのアットホームな小さな空間に、いろいろなパンが並びます。こちらのパンがほかのお店と違っているのは、すべて卵、牛乳、バターなどの乳製品、肉類などの動物性食材、そして上白糖を一切使わずに作られていること。卵や乳製品などのアレルギーを持つ人やベジタリアンの人からご近所のパン好きまで、幅広い層のファンを集めており、わざわざ遠方からも買いに来られるそうです。
オーナーの白浪有美子さんがこのお店を始めたのは、もともと肉類が苦手で、乳製品を使わないパンを自宅で焼いていたところ、そのパンが周囲の人に好評を博したのがきっかけだったとか。オープンにあたり、パン職人の大槻直也さんとバターや牛乳などを使わないおいしいパン作りに取り組み、粉やてんさい糖などの素材選びに加え、焼き時間や水分量の調節など、試行錯誤を重ねたすえに、納得のいくパンが完成しました。
「ご飯代わりに毎日食べられる大人の食事パン」がコンセプトというパンは、お米からとった天然酵母を使い、独自の製法によって無添加で作られます。その代表的なものが、全9種類ある食パン。一番人気のプレーンな豆乳をはじめ、黒コショウ、トマト&バジル、竹炭、玄米、赤ワインなどなど、多彩なフレーバーが揃います。ふんわりやわらかくて耳まで食べられる生地は、やさしい甘味で、子供たちにも人気です。
「食パンはそのまま食べても十分おいしいですが、サンドイッチにしたり、スープやシチューなどと一緒に味わったりするのもいいですよ」と、白浪さん。その他、かぼちゃあんぱん、焼きカレーパン、チョコロールなど、食パン生地を使ったパンもおすすめです。飽きの来ない味わいのヘルシーなパン、ぜひ一度お試しください。

■取材協力
「1538」 イチゴサンハチ
☎075-354-6778
上京区上立売通堀川西入芝薬師町622
グレ−スコ−ト堀川1F
営/8:00〜19:00、休/水曜日、駐車場1台有
ホームページはコチラ


新・こだわり派宣言「遊」にこだわる

桜の見頃も終わり、これからは新緑がまばゆいシーズンの到来です。
おでかけするのが気持ちいいこの時季、自然の中でアウトドアを
楽しんでみませんか? 今回は、初めての人でも気軽にアウトドアを
体験できる、京都のおすすめキャンプ場をご紹介します。


京都市の中心部から車で約1時間。雲ケ畑に近い北山杉に囲まれた山間に、今回ご紹介する「大森リゾートキャンプ場」があります。今年30周年を迎える同キャンプ場は、四季折々の北山の大自然に触れながらさまざまな遊びが楽しめると、京都市内や近郊を中心に、多くの人が訪れるところです。
清滝川が流れる場内では、せせらぎの音や野鳥の声を聞きながら、バーベキューや鮎釣り、曳き馬、トランポリンなどが楽しめ、また、広場でボール遊びや縄跳び、フリスビー、バドミントンなどをすることもできます。キャンプ場から15分ほどのところには、行者が修行をするという「霧谷の滝」が。散策がてら、滝まで行ってみるのもいいでしょう。
こちらのキャンプ場で人気なのが、5名以上で利用できる日帰り送迎パック。焼肉やすき焼きなどのセットに送迎がつくサービスで、京都市内の指定の場所まで専用バスで送迎してもらえます。これなら食材などの用意もいらず、手ぶらで行けるうえ、安心してお酒も飲めると、大好評だとか。炭の火起こしや片付けもスタッフがやってくれるので、アウトドア体験の第一歩として、初心者の方にもおすすめです。
また、ここでは予約制で体験教室も用意されています。ソーセージ作りやそば打ち、七宝焼、ウッドクラフトなど内容は多彩で、7~8月には清滝川での沢登り体験も。「ここでの遊びを通して、自然の中で危険を回避することを覚えてもらえれば」と、支配人の榊原さん。子供も大人も遊べるキャンプ場で、アウトドアライフを満喫してください。

取材協力/大森リゾートキャンプ場
京都市北区大森東町 ☎075-406-2850
営/9:00~18:00(電話予約制) 休/無休
料金/場所代:大人800円、小人500円 ロッジレンタル 6,000円~
●日帰りコース 焼肉セット・・・・1名3,000円(場所代含・駐車場代は別途)
●日帰り送迎パック(5名~)・・・焼肉セット 1名4,000円(場所代含)

●ちょっと立ち寄り
思いきり遊んだあとは、温泉でほっこり
京の奥座敷・鞍馬の街道沿いにある温泉宿。日帰り入浴もOKの人気の露天風呂は、山の豊かな自然を眺めながら、ゆったり入浴できる。お湯はミネラル成分がたっぷりの単純硫化水素泉で、神経痛やリュウマチ、美肌などの効能が。9月までは川床で食事もできる。

取材協力/くらま温泉
京都市左京区鞍馬本町520 ☎075-741-2131
営/10:00~21:00(閉館)、お食事処/11:00~20:00(LO)
年中無休(10月22日の営業は要問合せ)
○露天風呂コース/大人1,000円、子供700円

■釣堀…釣堀のます釣りは大好評!釣った魚はさばいてもらうことも可能。1竿1,200円(3匹まで)
●放牧場…場内にある放牧場では、ポニーや道産子などの馬と触れ合える
●野菜…新ジャガ、賀茂茄子、万願寺唐辛子など、キャンプ場で育てた有機野菜をお土産に
●曳き馬…曳き馬に乗って広場を一周。スタッフの女性が乗っているのは道産子のメス、「オペル」
●バーベキューガーデン…焼肉などが楽しめるバーベキューガーデン。プライベートのバーベキューサイトもあり
●霧雨のような水が流れる霧谷の滝までの道は、森林浴にももってこい
●杉木立が迫るキャンプ場。5月初め頃は桜と新緑の競演も楽しめそう


新・こだわり派宣言 ─「華」にこだわる─

春の爽やかコーディネート

徐々に軽やかな服装へと衣替えするこの季節。
白やブルーなど爽やかな色目を取り入れてより春らしいコーディネートを楽しみませんか。
職場でのビジネススタイル、休日のカジュアルスタイルに加え、今年らしいアイテムをプラスした、おでかけスタイルをご紹介します。(①アイテム名 ②ブランド名 ③値段)

■取材協力
アンディハウス ハイパーセットアップ
ANDY HOUSE HYPER SETUP
京都市中京区三条烏丸東入ル
梅忠町20-1 烏丸アネックス1F
☎075-231-1713、営/11:00~20:00、無休(年末年始除く)

■取材・撮影に協力してくれた2007年ミス日本「空の日」を受賞の島村実希さん。
普段はお嬢様らしいスタイルが多いというミキさんのおでかけスタイル。お友達とお買い物やお食事の際には、ふんわり華やかなお洋服が多いとか。


01.春から初夏にかけてのビジネススタイル

メンズ仕立てのキリリとカッコいい白シャツに、明るい色目のストライプ柄のパンツ、ブルーのジャケットを合わせ、カタクなり過ぎないマニッシュスタイルに。初夏らしい短目のパンツで軽やかに。ジャケットの袖をロールアップして、きれいな色目を見せおしゃれ感をアップしてください。

①ショートジャケット
②DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)
③¥102,900-

①コットン長袖シャツ
②BARBA(バルバ)
③¥27,300-

①ストライプ・クロップドパンツ
②INCOTEX(インコテックス)
③¥27,300-

①プレーンヒールパンプス
②MIHARA YASUHIRO(ミハラヤスヒロ)
③¥39,900-


02.リゾート感いっぱいの爽やかオフスタイル

白のジーンズに小花柄のキュートなブラウスを合わせたオフタイムのフェミニンスタイル。折り目のあるジーンズはカジュアル過ぎず、ちょっとしたパーティーなどにも使える1本。夏感のあるストールを巻いたり、ストローバッグなどを合わせて、お花見デートや海沿いデートにでかけて。

①リバティプリントブラウス
②Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザーウェア)
③¥19,950-

①クリース入ホワイトデニム
②DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)
③¥30,450-

①白×クロ バレエシューズ
②J&M DAVIDSON(ジェーエムデビットソン)
③¥25,200-

①コットンストライプストール 
②WOOLRICH(ウールリッチ)
③¥9,450-

①ハンドニットバッグ
②HACHE(アッシュ)
③¥54,600-


03.普段のおでかけスタイルをグッとシックに

光沢のあるベージュのブラウスにふんわりと優しげな黒のミニ。どちらかというと、かわいい雰囲気ですが、ネイビー(濃紺)のスタイリッシュなスプリングコートを合わせれば、大人っぽい印象に。白×黒のフォーマル感もあるから、コンパや食事会など、人が集まる場所にでかけても、一際シックで人目をひきます。

①ナイロントレンチコート
②HERNO(ヘルノ)
③¥126,000-

①レオパード柄 バレエシューズ
②J&M DAVIDSON(ジェーエムデビットソン)
③¥39,900-

①ナイロンミニトートバッグ
②Felisi(フェリージ)
③¥39,900-


新・こだわり派宣言「甘」にこだわる

街の景色が日増しに春めいてくるこの時期。ケーキ屋さんの店頭にも色とりどりのスイーツが並び、甘いもの好きの心をくすぐります。
そこで今回は、全国にファンを持つ名店のおすすめデザートをご紹介。華やかな春ならではのスイーツを堪能しましょう。


 今回ご紹介するのは、京都を代表する人気パティスリー「オ・グルニエ・ドール」が営むサロン・ド・テ。昨年9月に元の店舗の北隣に移転し、喫茶スペースも以前よりぐんと広くなりました。町家を活かした店内では、ゆったりと中庭を眺めながらケーキを楽しむことができ、連日、開店直後から大勢の人で賑わいます。
 こちらでぜひ味わっていただきたいのが、「アシェット」2000円。オーナーの西原金蔵シェフが、「サロン限定のものを」と、リニューアルを機に始められた珍しいデザートのコースです。軽いものからボリュームのあるものへと、料理のフルコースさながらに4皿が供されます。
 その内容は季節ごとに変わり、例えば今なら、始まりの皿として、ココナッツ入りのメレンゲ菓子「ヴァシュラン・グラッセ ココ・パッション」が登場。スポイトに入ったパッションフルーツのソースなど、見た目も斬新でキュートです。
 次に出される第1の皿は「バナナ・ラムレーズンのテリーヌ」。しっとりとしたテリーヌは添えられたペッパーともよく合います。
 そして、メインである第2の皿は、ピスタチオ入りの生地に温めたイチゴとバニラの泡をのせた「イチゴの温かいタルト」。イチゴのフレッシュな果実味とジャムのようなとろける食感がクセになるおいしさです。
 コースの締めくくりには、オペラやマカロンなどの小菓子と飲み物(コーヒー又は紅茶)が出され、お腹いっぱいに。お店のさまざまな味が盛り込まれた4皿は、スイーツ好きにはこたえられないはずです。
 ちなみに、このアシェットを担当するのは、シェフの息子さんの西原裕勝さん。フランスの製菓学校で学ばれ、フランス料理にも影響を受けたという若い感性が、デザートのアイデアや盛り付けに活かされています。
 また、アシェットのほか、おなじみのプチ・ガトーも常時20種ほどが揃い、見逃せません。これからの季節は、定番のチョコ系に加え、やはりイチゴを使ったものがおすすめ。フルーツ使いに定評あるお店なので、ミルフィーユやタルトなど、いろいろ楽しんでみたいものです。

取材協力
サロン・ド・テ オ・グルニエ・ドール
京都市中京区堺町通錦小路上ル519-1 ☎075-468-8625
営/11:00~19:00(LO18:45) 休/水曜休、月1回火・木不定休


新・こだわり派宣言「暖」にこだわる

地球温暖化が叫ばれている昨今ですが、それでも寒さが厳しいのが冬の京都。
京の底冷えには、やはりしっかりした寒さ対策が必要ですね。
そこで今回は、「暖」にこだわり、体を温めてくれるこの冬おすすめのグッズをご紹介します。

 冬のあったかグッズをご紹介いただいたのは、昨年8月にミーナ京都内に移転した「京都ロフト」さん。地下1階から4階までの5つのフロアで展開する新店舗では、特に女性を意識し、美容・健康雑貨やテーブルウエアやキッチン関連の家庭用品を充実。ファミリーをはじめ、幅広い層に利用されています。
 今回、多彩な商品群の中から「食べて温まる(食)」「身につけて温まる(衣)」「天然成分で温まる」の3つの視点でセレクトされています。「食」では、最近人気の鍋料理や蒸し料理を手軽に楽しめるグッズがおすすめ。「衣」ではネックウォーマーや腹巻きなど、着こなしのアクセントになるものも多数登場しており、ファッションアイテムとしても要チェックです。また、特に冷えなどの症状に悩む女性には、身体を温める成分・生姜や、血行促進、殺菌、鎮痛などに効果があるとされるよもぎを使ったアイテムも注目です。これらのグッズを活用して、厳しい冬を乗り切りましょう。
 なお、「京都ロフト」では、1月13日まで「ほっこりろふと 湯めぐりマーケット」と題し、風呂桶、タオル、入浴剤、おもしろバスグッズなど、お風呂まわりのアイテムを集めたコーナーを特設されています。こちらもお見逃しなく。

【取材協力】京都ロフト
中京区河原町通三条下ル大黒町58 ミーナ京都B1F-4F
1075-255-6210(京都ロフト代表)
営業時間/11:00〜21:00
定休日/無休


新・こだわり派宣言「鍋」にこだわる

朝夕はめっきり肌寒くなった今日この頃
湯気をあげてグツグツ煮える鍋や温かいスープが恋しい季節です。
湯豆腐やよせ鍋もいいけれど、仏テイストのモダン鍋もおすすめ。
食べに行くか、
お家で鍋づくりにチャレンジするか
それぞれに違うおいしさを味わってください。


 今回ご紹介する鍋のお店は、京都市左京区「キッチンカフェフュメ」。今出川通を東へ、北白川通りにつきあたる手前、赤い日除けが可愛いお店です。多彩なアラカルト料理も魅力ですが、月替わりのフレンチ鍋コースがおすすめ。「水炊きやよせ鍋とは、ひと味違うお鍋を食べたい」というときに、ぜひ訪ねてください。
 月替わりで出されるお鍋のコースは、旬の食材をたっぷり使ったお鍋をメインに、前菜と、鍋の後のスープでつくるリゾット。1人前2,800円と価格も手ごろで、毎月違った鍋を食べられると、その味を愉しみに訪れるファンもたくさんいるのだとか。秋から冬に出されるヘルシーなお鍋のひとつ「たっぷりきのことチキンクリームのキャセロール」をご紹介しましょう。
 その名の通り、鍋の具材は数種類のきのことチキン。チキンブイヨンのスープに、まいたけ、しめじ、エリンギ、あわびたけなど、秋冬に美味しいきのこをたっぷりと入れて煮込み、そこにローストしたチキン、生クリームを加えて旨みとまろやかさをプラスします。
 鶏のスープをぐぐっと吸った香り高いきのこは、それぞれに味わいや食感も違って、たっぷり量でもするり。残ったスープでつくるリゾットも鶏ときのこの旨みが凝縮されて、なんとも深い味わいなのです。家庭でつくるなら、固形のチキンブイヨンや市販のスープストックなどを使えば簡単。残ったスープは、お店に倣ってリゾットにするのもいいし、卵麺やパスタを入れてもおいしく味わえます。家族の好みで、いろんなアレンジを愉しみましょう。
 料理を担当するのは、女性シェフの木村朱見さん。京都のレストランで修業を積んだ後、フュメのシェフに抜擢されました。女性ならではの丁寧な仕事と感性は、食べる人をあたたかな気持ちにしてくれます。
 そしてこの店のもうひとつの魅力は豊富なワイン。お手頃価格のワインが数多く揃い、お鍋や料理に合わせて飲みごろワインを選んでくれます。お鍋とワインのマリアージュ、日本人のツボを心得たこの組み合わせと、ほっと心なごむサービス。寒い冬も、こんなお店を知っていれば暖かに過ごせそうです。

★家庭でチャレンジ
「美味しい鍋のポイント」
鶏肉は表面をカリッと焼いてからお鍋に入れること。皮目の香ばしさを味わえるうえ、鶏肉の旨みもスープに流れ出ることがありません。もうひとつのポイントは、赤味噌。生クリームと一緒に小さじ1ほど加えれば、コクが増します。


■取材協力
キッチンカフェ フュメ
左京区北白川久保田町57-1
TEL/075-723-5404
営業時間/11:30〜14:30、17:00〜26:00
定休日/火曜定休
コース2,800円〜


新・こだわり派宣言 「歩」にこだわる

晴れやかで心地いい、秋の休日に、鴨川散歩を楽しみませんか。川を遊ぶ鳥や草木を眺め、東山の紅葉を堪能します。出町柳から四条まで、どんどん歩いてお腹をすかせ、ゴールは先斗町の和食店での豊かな食事。ああ〜。なんて幸せなのでしょう〜。

 蒸し暑い京の夏が去り、ほっと気持ちがゆるむ初秋の頃。ぶらりぶらりとあてどなく、鴨川を散策してみませんか。川面には、初めて出会う野鳥が泳ぎ、ススキなど秋草が顔をのぞかせます。出発点は、葵橋か丸太町、北山方向へ河川公園で休憩しながら歩くのもよし、賑やかな四条へ向かって、町の雰囲気を楽しむのもいいでしょう。
 今日は、出町柳、賀茂大橋をかわきりに、四条へむかって歩きます。四条までの道のりは、普通に歩いておよそ1時間、お茶を楽しんだり、お店をのぞいたりと寄り道して2時間、夕方には、四条大橋へ辿りつきます。最後は、先斗町で夕飯という楽しいプランをたててみました。
 まずは、賀茂大橋西詰のボンボンカフェで友人と待ち合わせ。今日のコースを確認です。出町柳は、北から流れる高野川と賀茂川が合流する地点。この先南は鴨川になり、京都の街中を流れます。丸太町までを一挙に歩き、川端から少し東へ。ブルーパロットでアンティーク雑貨を物色します。ここには江戸期の器などのほか、海外のアンティーク家具などもあり、見るだけでもワクワクするのです。買い物のあとは、鴨川西側をブラブラ。東山を眺めると、既に山は半分ほどが朱色に。ところどころのぞく黄色と濃い緑のコントラストもきれいです。これを見られただけでも「散策してよかった〜」としみじみ思います。
 さあ、まだまだ鴨川散歩です。9月まであった床も今は取りのぞかれ、三条大橋がぼんやりと見えてきます。犬の散歩やジョギングを楽しむ人、河原に座り話しこむカップルを横目に、目指すは先斗町!美味しい時間が待っていると思うと、自然と足もスイスイ。げんきんですね!
 そしてゴールの四条大橋、橋横の階段を上がり、灯りのともった先斗町を進みます。目指すは今年3月オープンしたばかりの、春神。本格的な和食をリーズナブルなお値段で食べられるお店です。木の香りも清々しいカウンターで、お造りや焼き物など、旬のお料理を堪能。体と心に気持ちいい休日を過ごし大満足なのでした。


(1)鴨川
鴨川は鞍馬川と合流後、北区上賀茂で京都盆地に出る。上賀茂神社、下鴨神社脇を南南東に流れ、加茂大橋手前で高野川と合流する。そこから京都市内を真南に流れ、四条大橋付近から南西流に転じ、伏見区下鳥羽で桂川に注ぐ。また、中京区で西に高瀬川を分け、以南で並行する。

(2)ボンボンカフェ
川風を感じられる川に面したテラス席がおすすめです。バゲットサンドやスイーツなど午後のお茶タイムにピッタリのメニューもあって、時間を忘れて楽しめます。1人なら本を片手にゆったり休日を過ごして!
TEL:075-213-8686 上京区河原町今出川東入ル賀茂大橋西詰
営業時間:11:00〜24:00、定休日:無休

(3)blue Parrot
丸太町通り沿いに㈵、㈼と2店あるアンティークショップ。明治から昭和にかけて日本で造られた洋家具のほか、江戸期〜昭和初期までの陶製やガラス製のアンティーク食器なども揃っています。
TEL:075-761-8681 左京区聖護院円頓美町24-1
営業時間:11:00〜20:00、定休日:水曜、第二木曜
http://www.blueparrot.jp

(4)春神
老舗京料理店主が「気軽に和食を楽しんでほしい」と2010年3月に開いた和食店。器使いやあしらいも美しい京料理を新しさをプラスしてアレンジした料理が充実しています。気楽に立ち寄り、ほんものの味を満喫しましょう。
TEL:075-221 -0011 中京区京都市中京区先斗町通り四条上ル10m西側
営業時間:11:30〜14:30(L.O.14:00)、17:00〜23:00(L.O.22:30)、定休日:無休

(5)足の健康専門店 メディゲイト 京都店
オーダーメイドの中敷きや健康靴で快適な歩行を提案し続けている「メディゲイト」。靴選びにこだわることでウォーキングを楽しく続けられ、健康になるという好循環が生まれますよ。まさに「歩く門には福来る」ですね。
TEL:075-200-9517 中京区堀川御池交差点、西へ200m、※近隣有料駐車場あり
営業時間:11:00〜19:00※オーダー中敷きは要予約、定休日:火曜日


新・こだわり派宣言「祭」にこだわる 〜支える裏方の技〜

 祇園祭の7月は、京の町が1年で最も活き活きと輝く季節だ。「祭」は1日の吉符入りから、24日の還幸祭まで連日、神事や各種行事が進む。この間に「祭」の表舞台と舞台裏で、数万人の人々が立ち働くことだろう。表と裏が心を一つにしなければ、「祭」の成功はおぼつかない。    
 「動く美術館」と呼ばれる山鉾巡行のように華やかな表舞台と違い、ふだん見られない舞台裏は、どんな世界なのか。多種多様な裏方さんの中から、山鉾の車輪製作や補修などに携わる京都市南区の竹田工務店を訪ねた。
 作業場を訪れ、最初に目に入ったのは黒光りする鉾の大車輪。「岩戸山の車輪です。毎年、夏がすぎれば点検して修理が必要かどうか、見極めるのも私たちの仕事です」。社長の竹田茂夫さん(73)は大学を出て以来、もう40年近く祇園祭にかかわる仕事を経験してきた。
 竹田工務店が祇園祭にかかわったのは、「昭和の鉾」と呼ばれる菊水鉾の復活に参加してから。菊水鉾は、幕末の京都大火災(どんどん焼け)で消失。戦後、再建計画が持ち上がり昭和28年、同社は木組みの本体部分などを請け負って見事にこれを完成させた。以来、鉾の車輪製作や補修で独自のノウハウを磨いている。現在では、菊水鉾や太子山、蟷螂山などの組み立てにも当たり山鉾巡行では竹田社長以下、従業員の大工さんたちも菊水鉾の車方などとして参加する。
 大型の山鉾の車輪はすべて木製で、1つが直径2m弱もある。12tの鉾を支えるのだから、相当の強度が求められる。スポークに当たる「輻」(や)は21本あり、車輪の中心部品「轂」(こしき)に向かって均等な角度と幅で取り付けないとバランスが崩れてしまう。製作、補修はすべて手作業だが、特別な技術が欠かせないはずだ。
 「車輪の製作自体は、そう難しくない。中心点に向かう正確なほぞ穴を轂に開けられたら、まず大丈夫。それより車輪の材料になる国産材の樫(かし)を探すのがひと苦労です。直径70cm以上の巨木でないと部材は取れず、確保できても乾燥に5年はかかる。気の長い作業なんです」。
 車輪のほかに竹田社長は、鉾の屋根などの製作、補修も手がける。「鉾は巡行後、必ず分解されます。だから分解しやすく、且つがっちり壊れにくくしなければならない。そんな難しい注文に応えるのが私たちの仕事です。新しい工夫が成功したときは、本当にやりがいを感じますね」。支える職人の気概と誇り。祇園祭が千年以上も続いてきた理由の一端が、そこにある。

■取材協力
(株)竹田工務店
京都市南区東九条石田町32番地
TEL:075(661)2771

■キャプション
(1)木製の車輪はすべて手づくり。ベテラン大工の技術が頼りだ
(2)車輪の中心「こしき」に熱した鋼のたがをはめる作業
(3)車輪の矢(スポーク)をこしきにはめる作業
(4)鉾の車輪製作は、材料の良い樫材入手がカギと語る竹田茂夫社長


五つ星お米マイスター 上田 那未 さん

新・こだわり派宣言  われら「こだわり派」
お米選びは自分の足で
五つ星お米マイスター 上田 那未 さん


 「お米マイスター」は、ブレンド米を自分で調合して販売する資格を認められているお米屋さん(個人)のこと。認定元の日本米穀小売商業組合連合会によると「要するに、お米に明るい人」だという。
 京都府八幡市の「玄米屋ウエトミ」を切り盛りする五つ星マイスター、上田那未さん(35)は米にも明るいが、性格もうんと明るい。やさしい幼稚園の先生のような笑顔が、いつもお客さんを迎え入れる。大学卒業後に就職した冷凍食品会社を辞め、父の洋さんが経営する店で働き始めたのは25歳のころ。「お米をブレンドしている時の、あのにおい。たまらなく幸せです」。生来の米好きが、自身を父の元へ引き寄せたのだろう。
 店内には、北海道から佐賀県まで全国各地から精選したお米の袋がずらりと並ぶ。袋には銘柄とともに生産者の写真、那未さんの食味鑑定済証が付く。北海道の星のゆめ、石川県のノトヒカリノ。知る人はほとんどいないけれど、味では決してひけをとらない隠れた優秀米ばかり。いずれも那未さんが、現地に足を運び掘り当てた銘柄だ。
 お米マイスターは全国に四千人以上いるが、最上級の五つ星は三百人足らず。難しい資格に挑戦するきっかけは、安心安全な食べ物を追求する気持ちと、新潟の親戚が送ってくれた魚沼コシヒカリだった。「おいしさに驚きました。店で問屋から仕入れていた魚沼コシヒカリと味が違いすぎたんです」。なんでやろ、米づくりから知らなければ?と全国の産地へ足を運ぶ一方、米を勉強し直すつもりで3年前にマイスター認定を目指した。
 試験は、いきなり米を渡されて「品種、産地、何年産か答えよ」といった超難問ばかりだったが、晴れて合格。産地巡りでは草刈りを手伝いコンバインにも乗り、「農家にちゃんとお米を作ってもらう環境を整えないと、安全なお米を消費者に届けられない」と悟った。問屋からの仕入れを止め、産地農家と直接契約(現在、約二十件)することを決断。水田環境鑑定士、食味鑑定士などの資格も立て続けに取得した。
 「八幡においしい米を売る店がある」。熱心さが実って、口コミが広がりお客さんは飲食店や料亭から個人にも広がった。当初は一カ月百キロほどだった精米量が、いまでは五トンに達する。各地から講演に呼ばれたり、大量のブレンド作業が徹夜になることもあるが、こだわりは捨てない。「安全安心は大事だけど、まずは食味が第一。おいしくないと、お客さんは満足せず、この仕事も長続きしません」。米にかける情熱を語るとき、五つ星の笑顔はぐっと引き締まる。

取材協力/玄米屋ウエトミ/八幡市八幡柿木垣内1-14
TEL:0120(911)325/FAX:075(982)9185

■キャプション
(1)米作りの現場を体験するため契約農家のコンバインに乗って稲刈りする上田さん
(2)ひと袋ごとに生産者の顔写真が付く念の入れよう。また、米袋には張った食味の鑑定証が
(3)契約農家の田んぼで草刈を手伝う上田さん
(4)店内には認定証の額がずらりと並ぶ。手前にあるのが「五つ星お米マイスターの認定証」。
(5)街中でひときわ存在感を示す玄米屋ウエトミの建物


新・こだわり派宣言 「新」にこだわる

観光ドライバーの春開く

 4月は新1年生の季節。桜開花のこの時期は、京都の観光タクシーにとっても新学期に当たる。観光ドライバー1年生が修学旅行生らを乗せて街を走り出す一方、新たに資格取得を目指すドライバーの研修が始まる。京都市にあるタクシー会社を訪ねた。
 「壬生寺は、境内に駐車場がないことを忘れずに。新撰組の屯所があったのはこちら。二条城のこの部屋は1回に入れる人数が10人まで…」。社内の研修室で、京都の観光ビデオを見ながらドライバーたちを前に指導する今井利一さんは、入社22年のベテランだ。鋭い指摘の数々に、受講者たちは真剣にメモを取る。
 年間5000万人を超す観光客が繰り込む京都は、観光タクシーの激戦地だ。ドライバーにとってはお客様の安全な送り届けが基本だが、観光案内の知識とサービス、身だしなみやマナーも問われる。競争に勝ち「観光ならあの会社、あのドライバーを」と指名されるようになるには、社内の研修態勢とドライバー個々の研鑽が欠かせない。 
 今井さんの会社では上からA、B、一般と3ランクに分けて養成を続けている。全社約300人のドライバーのうち、Aランクは40人ほど。団塊世代以上の年代がその約7割を占める。「うちは京都、奈良、滋賀を一体にした観光案内サービスを心がけているので観光ドライバーは幅広い知識が必要です。現場では、知識を押し売りせず、お客様が何を求めているかを正確に見抜いた案内とサービスが肝心です」。今井さんは、Aランクドライバーの条件として向上心を強調する。 
 昇級試験は2月と8月にあり、Aランク合格は毎回3人ほどにすぎない。「六波羅蜜寺のご本尊の名は」。ことし2月の試験問題はどれも難度が高く、Aランク合格(80点以上)は京都検定2級以上の実力があるという。ただ、合格にあぐらをかいていると他に遅れてしまうのがこの世界。新しい観光知識の吸収が欠かせない。社内には会社の定期研修とは別に、自主研修の同好会「史跡勉強会」(40人)がつくられ、志あるドライバーたちが定期的に座学や現地踏査を重ねている。
 奈良県内で3月初旬に開いた史跡勉強会に参加したドライバーの一人、上坂克美さんは昇給試験に合格したばかりのAランク1年生。「歴史が好きなので、この仕事にやりがいがあります。お客様との会話をもっと磨きたい」と話す。こうして運転手同士、会社同士の健全な競い合いが続けば、京都観光はより魅力的に成長していくに違いない。

■取材協力/京聯自動車(株)


■キャプション
(1)観光客を案内する観光ドライバー。知識とともにマナーや身だしなみも要求される
(2)現地研修の出発前、会社で打ち合わせするドライバーたち
(3)現地研修では何がどこにあるかを、頭に入れておかねばならない
(4)ここではお客さんにどう説明するか?話し合いにも熱がこもる現地研修
(5)奈良で現地研修する観光ドライバーたち(左・東大寺、右・薬師寺)
(6)観光地の紹介ビデオ見ながら本社内で研修する観光ドライバーたち
(7)観光ドライバー研修で指導員を務めている今井利一さん


新・こだわり派宣言「創」にこだわる

「ハーブで、生きがい・健康・地域づくり目指す」
団塊世代の同好グループ「創草塾」(宇治市)


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創草塾事務局/宇治市宇治琵琶45-13、宇治商工会議所内
TEL/0774(23)3101、FAX/0774(24)6930
E-MAIL/ssj@ujicci.or.jp
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 ハーブの代表種、ローズマリーには花言葉がたくさんある。「思い出」、「記憶」、そして「私を思って」。
宇治市志津川の、休耕田を利用した「創草塾ハーブ園」を訪れると、土の上に薄緑色をしたローズマリーの株が行儀よく並んでいた。ほんのり漂う甘い香りには、たしかに「思い出」という言葉がよく似合う。
広さ約千平方メートルのこのハーブ園は、団塊世代を中心にした男女40人でつくる「創草塾」が運営している。園内にはローズマリーやレモングラスを含め10種類以上のハーブが育ち、実習日には集まった塾生たちの会話が弾む。
 「創草塾」は、団塊世代の一斉リタイヤが始まった2007年、「社会の一線から離れる人たちの生きがいと健康づくりを」と宇治商工会議所がメンバー(塾生)を募り誕生させた。「だれでも取り組める活動には何がよいか」と、商議所や宇治市福祉サービス公社の幹部たちが知恵を絞り、ハーブ栽培のアイデアを出した。宇治茶の町で、お茶とは別の新地域ブランド品を開発する狙いだった。ハーブ園を広げていけば、不耕地利用にもつながる。「私も団塊世代ですが、明治、大正生まれの人たちのように80〜90歳まで健康に暮らせるか、といえば自信がない。みんなで体を動かし楽しみながら、ハーブを使った食品や製品で、少しでも健康的な生活を送りたいと思いました」。 副塾長で造園業の田中進さん(61)は、参加の動機をそう話す。
 メンバー(塾生)は、宇治市内だけでなく京都市や大津市からも通って来る。月2回の活動日は、畑仕事でも、ハーブクッキーなどの食品づくりでも、女性たちの元気さが目立つという。ハーブ製品の商品化はこれからがヤマ場。石けんやオーデコロン、ハーブ茶の試作品はすでに完成している。「商品化には、ハーブ原料の大量確保が欠かせません。もっと育てて、もっと収穫しないと…」。 宇治商議所の長谷川節穂事務局長は、塾生のやる気に期待をかける。源氏物語に登場する宇治らしく、源氏第三十帖の藤袴にちなんでフジバカマの栽培に力を入れる計画も進む。フジバカマは芳香を放つ良質のハーブだが、あまり知られていない。塾開設4年目の今年、どんなハーブ製品が生まれるのか、周囲の注目が集まる。


■キャプション
(1)夏はハーブ畑づくりに汗を流す(アクトパル宇治)
(2)完成した畑にハーブを植え付ける
(3)創草塾のハーブ園と副塾長の田中進さん
(4)ハーブを使ったクッキーづくり。ここは女性たちの出番
(5)創草塾で開発したハーブ使用の石鹸とオーデコロン
(6)フジバカマのさし芽作業
(7)乾燥させたハーブを点検
(8)専門家を呼んでの研究会


新・こだわり派宣言 「迎」の心を伝える

新・こだわり派宣言 「迎」の心を伝える
いもぼう 平野家本家 女将 北村明美さん


 老舗料亭の女将として、お客さんを迎える姿勢は、あくまで自然体。「気持ちよく過ごされ、気持ちよくお帰りいただくのが、おもてなしです。格式ばったお迎えでは、お客様が緊張するだけ。気楽に過ごしていただけるよう、ゆったりと笑顔でお迎えして、笑顔でお送りしなければ…」。
 享保年間(一七一六〜一七三五)に現在の円山公園内で創業したいもぼう平野家本家は初代が考案した海老芋と棒鱈でつくる料理「いもぼう」で知られる。名高いこの料理は一子相伝。当代は十四代に当たる。店内は、お客さんを迎えるための“しつらえ”にこだわっている。テーブル席のほか五室ある座敷には活花や軸、几帳など四季に応じた“しつらえ”が施され、祇園・円山地域ならではの風情でお客さんを包み込む。
 先代の二女に生まれた明美さんは大学卒業後、若女将を経て二十年前から女将を務める。身だしなみは「お客様より派手な着物は控える」を守ってきた。お客さんを萎縮させるような迎え方はしたくないからだ。接客で大切にしているのは笑顔ともう一つ。聞かれて「知らない、判らない」とは答えないこと。京都の地理や乗り物、買い物案内など、お客さんからは様々の質問がある。「せっかく京都に、おいでになったのに、地元の私たちが知らないでは心許ない。精一杯、知るように努力して、それを外には見せず、できるだけ何にでもお答えできるようにする。おもてなしは、やっぱり真心です」。
 帳場には、すぐ答えられるよう観光案内本や時刻表などをたくさんそろえている。五年前、店の周辺の観光案内地図「いもぼうマップ」を独自に製作したのも、そんな心遣いから。今ではコピーして店内に置いておくと、すぐに無くなる超人気の地図になった。
 明美さんを可愛がってくれた先々代(祖父)の口ぐせは「ほんまもんを見なあかん」だったという。「茶碗一つでも、材質が陶器なら落とせば割れる。プラスチックなら割れない。陶器や漆椀のような、ほんまもんの素材を使った器や道具は美しく品もよい。でも『しっかり見て触ってから使いや』と教えてくれました」。老舗が守るおもてなしの心は、こうして女将の胸に深く刻まれた。「私が引き継いだ知恵と経験を、さらに磨いて次の世代に申し送りたいと思います」。

■取材協力/いもぼう平野家本家
住所/京都市東山区円山公園
TEL/075(525)0026(店舗)
■写真キャプション
(1)いもぼう・石畳のエントランス
(2)客席はしつらえを重視。これはお正月用の「ヒカゲカズラ」の床の間飾り
(3)客席から望む坪庭
(4)店内から屋根へ突き抜ける名物の椋の木
(5)落ち着いたたたずまいの、いもぼう平野家本家店内
(6)円山公園の木立の中に立ついもぼう平野家本家


新・こだわり派宣言「蓮岡 修 さん」

ことしこの人
絵本で教える本当の平和。
京都市左京区、絵本専門店「きんだあらんど」店長
蓮岡 修 さん(36)


 今年から新しく、絵本の読み語りを中心にすえた子育て支援の活動を始める。行政から委託を受け、地域で子育て中のお母さんたちに自由に立ち寄ってもらう場所を提供する。20年以上続いた子どもの本専門店を引き継いで2年目。子育て支援の会場は、一軒屋の2階にある店舗の上階を使う。ライフワークの読み語りをする回数は今よりずっと増える。
 島根県にある浄土真宗の寺に生まれ、大学でも仏教を専門に学んだ。「宗教で人が死ぬ」現場を見たくて報道カメラマンを志し、19歳でいきなりアフガニスタンの戦場に飛び込んだ。現地で、日本のNGO「ペシャワール会」代表の中村哲医師と出会い、1999年に現地派遣員としてアフガンでの医療活動と水源確保事業に携わることになった。武装勢力タリバーンの政権やアメリカによる空爆。治安が悪化しても黙々と働く中村医師の元で、住民たちと井戸を掘り続けた。
 ある日、孤児があふれるカブールで、日本の絵本『せかいいちうつくしいぼくの村』(小林豊作、ポプラ社)を偶然、見かけた。さくらんぼがよく採れる村で、1人の少年が戦争に行った兄の代わりに街へ果物を売りに行くストーリー。戦争の情景は何ひとつ出てこない平凡な日常が描かれ、最後のページで「村は戦争で破壊されいまはもうありません」と大虐殺の事実と合わせて語られる。「平和な日常」を描いた絵本に、子どもたちは取り合いまでして夢中になっていた。その大きな力に心を打たれ、「絵本は想像力を育てる。それが一番の平和の種だ」と感じた。
 子育て支援への参画には、アフガン体験に基づく思い入れがある。「戦争反対よりも、大好きな日常を確かめることが分かりやすい。挨拶をする。靴をそろえる。そこにこそ平和の種があると思います」。あれもダメこれもダメではなく、遊水地のように子どもたちがホッとできる場所づくりを目指す。いつでも誰でも肩の力を抜いて迎え入れる「近所のへんな兄い」になって、絵本で平和を話していくつもりだ。

キャプション
(1)アフガンで現地の人々と交流する蓮岡さん
(2)アフガニスタンで井戸を掘っていたころの蓮岡さん


新・こだわり派宣言「酒」にこだわる

 お酒好きには忙しいシーズンが巡ってきた。飲む場所や雰囲気も大事だが、「本当に旨い酒に巡り会いたい」という人も多いはず。そこで今回、究極の一品にこだわる日本酒ファンに、「酒米オーナー制度」を紹介しよう。
 簡単にいえば、酒米栽培から醸造・蔵出しまでの酒づくりに出資して、搾りたての新酒を受け取るシステム。運営主体は農業生産者団体やNPOなどが多い。オーナーは田植えや稲刈り、酒蔵見学や搾り作業にも参加できる。そして年度末に手にするのは、ほかのどこにもない「自分で育てた自分の酒」だ。 
 京都市右京区嵯峨の、山田耕司さん(61)たち5軒の農家が集う「嵯峨酒づくりの会」は、オーナー制のパイオニア的存在。独自銘柄の純米大吟醸酒「月賞(げっしょう)」を手がけ、今年で14年目になる。農地を含め景観規制が厳しい嵯峨地域では、田んぼを作り続けながら、減反にも応じなければならない。難問の回答には、減反対象と認められる酒米の栽培しかなかった。「どうせなら、資金を募り自分たちで米も酒もつくるオーナー制度を」。有志が一致して京都特産の酒米品種「祝」を選び、約60アールに植え付けた。
 「強風で稲が倒れたり害虫にやられたりしたけど、ようやく軌道に乗ってきました」。山田さんが振り返るように、「祝」の栽培面積は1ヘクタールに広がり、年間約350キロを収穫する。年会費は1口1万円で、オーナーは170人に増えた。6月の田植え、8月のかかし祭、10月の稲刈りにはオーナーとその子どもたちも参加して、にぎやかになる。
 収穫した「祝」は、伏見区の齊藤酒造に醸造を委託した。全国新酒鑑評会で「連続12年金賞受賞」という優秀蔵だ。蔵に持ち込む「祝」の粒は45%まで磨く。12月から仕込みに入り、1月半ばが初搾り。醸造担当の同社取締役、藤本修志さんは「祝は、手がかかる難しい米ですが、うまく育てるとふくらみがあって、実においしい酒になる」。「げっしょう」は毎シーズン、1.8リットルびんで約1100本分が生産され、オーナーに配当される。買うとなれば1.8リットル5千円の高級酒だ。
 酒米オーナー制度は、いま全国に広がってきた。田植えや稲刈りで流した汗のしずくが、珠玉の一滴に生まれ変わったのを自分の盃で確かめる。オーナーだけが味わえる至福の時間を、あなたも体験してみてはどうだろう。

■今回、ご紹介する「こだわり派」は、
嵯峨酒づくりの会(京都市右京区嵯峨)
代表:山田耕司さん
TEL:075(871)2130

■取材協力
齊藤酒造株式会社
(京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町)
藤本修志さん TEL:075(611)2124

■キャプション
(1)純米大吟醸「げっしょう」
(2)嵯峨酒づくりの会 稲刈り風景(2008年)
(3)嵯峨酒づくりの会オーナーたちによる田植え(2008年)
(4)モロミを搾る装置
(5)齊藤酒造の酒蔵内部
(6)齊藤酒造の遠景
(7)収穫後、検査を受ける嵯峨酒づくりの会の酒米「祝」
(8)初搾りを迎えた「げっしょう」
(9)初搾りは1月の酒蔵見学当日に行う
(10)できたての「げっしょう」を試飲するオーナーたち


新・こだわり派宣言「食」にこだわる

手入れが行き届いた畑に、雑草は1本も見えない。黒々とした土の上に、青々と茂った野菜たち。ブロッコリーもハクサイ、ニンニク、シュンギク、サトイモ…も、みんな活きがよく陽の光を浴びてつやつやと輝いている。宇治の市街地から東北へ約8キロ、ぐるりを山に囲まれた「喜撰坊農作研究会」の農園(宇治市西笠取)は、実りの秋を迎えて連日、研究会メンバーの鍬をふるう姿が絶えない。
 一帯の標高は300メートルを超す。農園から向かいに広がるソバ畑へとわたっていく風が肌に心地よい。畑を見下ろす小高い場所に立つのが、手打ちそば処「喜撰坊」で、午前中に畑で採れた野菜が昼食メニューにすぐ調理され、お客さんの口に届く。
 「野菜もソバも無農薬、有機栽培です。できた野菜は甘味が違いますよ。生でかじるとすぐわかる。昼と夜の寒暖の差が大きい土地なのでソバもよく育ちます。ソバの個性、とくに香りが際立つんです」。喜撰坊の女性経営者、林幸佳さんは食材に徹底的にこだわる。ここを、自分の修行の場として「ほんまもんの追究」にかけているのだ、という。そんな意気込みはお客さんにも伝わり、最近はリピーターの来店が目に見えて増えている。
 店のメニューは豊富で、野菜や10種を超すソバ膳のほか、契約している地元農家の純粋地鶏と卵を使った料理、滋賀県の農家と特約した近江牛を使う“すき焼き”は人気が高い。
 店がオープンした2002年、同時に誕生したのが喜撰坊農作研究会だった。休耕田を利用した野菜とソバの無農薬、有機栽培が始まり、林さんを中心に約10人の仲間たちが試行錯誤を重ねてきた。最近はソバ畑に侵入する野生ジカの食害が深刻になるなど、課題と悩みは常に尽きない。
 こだわり抜く林さんの信念と行動を支えているのは「利他の心」だ。10年前から京セラの稲盛和夫名誉会長が主宰する「盛和塾」に入塾。そこで、「世の中に何をお返しできるかだ」と説かれた。安全安心な「食」の生産と提供で、利他の心を実践する。それが林さんの「お返し」なのだろう。研究会の畑に育ったブロッコリーの大きな葉は、虫に食べられた穴がいっぱいだったが、それは安全と健康の証明書のように見えた。


新・こだわり派宣言 「音」にこだわる

今回、ご紹介する「こだわり派」は、岩澤 一廣 社長

取材協力:(株)岩澤の梵鐘/京都市右京区太秦唐渡町22
TEL:075(871)1001

 もの悲しい秋の日には、鐘の音がよく似合う。かつて双ケ丘(京都市右京区)の麓に住んだ兼好法師は、朝な夕なに響いて来る鐘の音を聞き比べていたらしい。徒然草220段にこう記す。「凡そ鐘の声は黄鐘調(おうじきちょう)なるべし。これ無常の調子…」。
 黄鐘調は、雅楽にもある古旋律の一つで、西洋音楽のイ短調に当たる。妙心寺の国宝「黄鐘調の鐘」はまさにそれで、天下の名鐘として名高い。7世紀後半に鋳造され、およそ1300年間鳴り続けた。兼好法師も、きっとその音色を聞いたに違いない。「古くから日本人を魅了する鐘の音は、どのように生み出されるのか」。それが知りたくて、京都市右京区の梵鐘製作会社「岩澤の梵鐘」(岩澤一廣社長)を訪ねた。
 「音の良し悪しは梵鐘の肉厚や、材料(銅と錫)の配合割合で決まります。造った後、すぐに鳴らさず半年、1年と置いて養生すると音色はさらによくなります」。岩澤社長は、創業者の先代に従ってこの道に入り約40年。これまでに、およそ5000口の梵鐘鋳造に携わったという。
 材料の銅と錫の配合比率は、ふつう6対1ほど。錫の量が多いほど音は高くなるが、梵鐘はもろくなって割れやすい。頑丈で、しかも顧客の求める音色をつくり出すのは至難の業だ。経験と勘に加え、これまでに製作した梵鐘の音の波形や振動数など、過去に蓄積したデータが物を言う。
 材料が決まっても、梵鐘が完全な形で鋳造されなければ、よい音は生まれない。歪みのない形は「溶かした材料(湯)を鋳型に流し込む火入れの瞬間に決まる」という。流し込みの勢いが強すぎても弱すぎてもだめ。湯の色で温度を見ながら途切れずさっと流すのがコツ。火入れが順当で肉厚が整った梵鐘は、決して音が濁らず余韻も長く響く。
 岩澤梵鐘は、実は妙心寺の「黄鐘調の鐘」とも縁が深い。国宝の名鐘が1974年に引退した際、それに代わる新しい鐘を鋳造。「名鐘の音をそのままに復活させた」と賞賛された。岩澤社長は「聞く人に、いかに安らぎを与えられるかを常に考え鋳造しています」と話す。鐘の音は無常を説くみ仏の声だといわれる。耳と心を澄まして聞けば、さらに造り手の心も伝わってくるだろう。

■写真キャプション
(1)組上がった鋳型(外型)。
(2)鋳型に溶けた銅と錫を流し込む火入れ。1200℃の真っ赤な液体が一気に注ぎ込まれる。
(3)鋳型から取り出した梵鐘は黒鉛を塗って磨き上げる。
(4)完成後、同社の敷地内に置かれて養生中の梵鐘。


新・こだわり派宣言「挑」む。

 宇治川の観光鵜飼が今夏も佳境を迎えた。平安時代に始まったとされる古式漁法だ。観光客向けとはいえ、様式は昔と変わらない。中折れ烏帽子に腰蓑を着けた鵜匠の衣装は、格式さえ感じさせる。鵜舟には、鵜匠1人と船頭2人が乗り込み6〜8羽の鵜を操ってアユやハエを追う。鵜飼は全国12カ所で行われているが、女性鵜匠が2人も活躍しているのは宇治川だけ。その二人の女性鵜匠に鵜飼に対する想いを訪ねた。
 経験8年目の澤木万理子さんは、主婦であり宇治市観光協会職員でもある。鵜飼を知り「私も鳥が好きだから」という動機で鵜匠に挑戦、熱意が認められた。「鵜の能力には毎日、驚かされます。それぞれの鵜の性格を見分けて手綱をどう操るかが、鵜飼成功のポイント。いま8年たって、伝統文化に携わることに喜びを見出しています」と話す。
 経験4年目の江崎洋子さんは宇治市内の大学職員。岐阜市出身で、長良川の鵜飼を見て育った。「私もやってみたい」と思いあこがれていたが、長良川の鵜匠は宮内庁式部職で男性に限られる。思いがかなったのは、社会人になり、写真撮影助手の仕事で澤木さんに出会ったのがきっかけ。いまは大学の仕事が終わると鵜飼場へ駆けつける。「鵜に会うと元気がもらえるんですよ。まだまだ未熟ですし、鵜飼の中腰姿勢もしんどい。でも、女性鵜匠なりのちゃんとした仕事を見せることを意識して手綱を操っています」と話す。
 日が落ちて遊覧船の観客が見守る中、鵜飼が始まると、お馴染みさんからは「マリちゃん」「洋子ちゃん」と声がかかる。潜っていた鵜が再び水面に顔を出した。女性鵜匠は6羽の「戦果」を瞬時に見分ける。魚を飲んだ鵜はさっと引き上げられ、魚を吐き出すと投げるように水面へ戻される。女性鵜匠はこの間を除けばほとんど中腰の姿勢を保ち、6本の手綱を操る。泳がす、吐かす、戻す。繰り返される激しい動きにも、綱は決して絡むことがない。
 人と鳥が一体になった水上のドラマ。苦しさ、難しさはたくさんあるが、人に感動を与えられる仕事は、やりがいも多い。女性鵜匠の活躍は、挑戦の大切さ、すばらしさを教えてくれる。これを機に、あなたも何か新しいことに挑戦してみてはどうだろうか。きっと心躍る発見ができることだろう。

■写真キャプション/宇治川の鵜飼
(有)宇治川観光通船が営業。ことしは9月27日まで毎夜出船する。
TEL:0774(21)2328
■写真キャプション/今回、ご紹介する「こだわり派」は、
澤木万理子さん(左)、江崎 洋子さん(右)


新・こだわり派宣言 「技」にこだわる

今回、ご紹介する「こだわり派」は、
木地師の技を継承する「匠」の1人・小椋正美 さん

東近江市蛭谷町196
TEL:0748(29)0430

 分け入っても分け入っても青い山、とはこのことだろう。京都市内から車を走らせてたっぷり2時間。鈴鹿山系の内懐まで入り込んだつもりが、目指す旧・永源寺町蛭谷の集落(滋賀県東近江市)は、まだ遠かった。
 蛭谷には、木地師の技を継承する「匠」の1人、小椋正美さん(78)の工房がある。蛭谷と、その奥の君ケ畑集落は木地師発祥の地とされるが、地元の現役木地師は小椋さんを含め今や2人だけ。1200年続く匠の技を、今のうちにしっかり見ておきたかった。
 お椀やお盆、しゃもじなどの木工製品造りに従事する木地師の歴史は、平安時代まで遡る。京の都からこの地に一時、隠棲された文徳天皇の第一皇子、惟喬親王(844〜897年)が貧しい人々の暮らしを見かねて、木工の技術を教えたのが始まりと伝わる。
 谷あいにわずか7軒が身を寄せ合う蛭谷集落をやっと探し当て、小椋さんの工房を覗いた。広さ4m四方ほどの狭い空間に裸電球が一つ下っている。モーターのスイッチが入ると、轆轤(ろくろ)の軸に固定された丸いケヤキの用材が勢いよく回り始めた。用材の中心に細長い鉋の刃が当てられる。ドロドロドロッと、鈍い音が響き鉋屑が工房内に吹き上がる。用材という暴れ牛を、小椋さんが角を掴んで組み伏せているかのようだ。体重を乗せる轆轤棒と鉋を巧みに操る小椋さんの左腕に、鉋屑が積みあがっていく。轆轤が回っている間は、払いのける余裕とてない。木と人との真剣勝負だ。約20分でモーターが止まる。「荒仕上げを終えた」という用材は、胴に見事な湾曲を持つ菓子器に変身していた。
 「採算を考えとったら、この仕事はできん」。中国産などの安い外国製品に押され国産の木工品需要は激減した。小椋さんが仕事を続けるのは、木地師の里としての伝統を絶やしたくない一心からだという。匠は、伝統の技術とともに、歴史ある集落の存続に強くこだわっていた。
 両手指に深いひび割れと皺を刻んだ小椋さんの話を聞きながら、工房の裸電球がいつまでも灯り続けるよう、願わずにはいられなかった。


「涼」にこだわる

 鴨川右岸に小麦色の帯が走る。納涼床に張りめぐらされるすだれの列。二条大橋から五条大橋辺りまで縦に続き、一本の涼線を形づくる。京の夏に、なくてはならぬ演出だ。
 王朝時代の宮中寝殿にかけられた御簾(みす)が原型とされる日本のすだれは、手編みの「京すだれ」をもって最高級とする。むきだしのコンクリート壁やアルミサッシ窓も、京すだれが一枚かかるだけで風情と涼味が加わり、無機質や殺風景は一気に和む。
 すだれの材質には竹とヨシ、ほかにガマ(蒲)などもある。かつては、青竹を細く割った青すだれが多かったが、いまはほとんど見かけない。納涼床の鮮やかな小麦色は、ヨシすだれが生み出す。澄んだ色合いを出すために、倉庫で数十年寝かされるヨシ材もあるという。
 目隠しになって日差しを遮り、風をよく通せば、合格点とされるすだれだが、本場の京都ではそうはいかない。見た目に涼やかで、清々しく、色合いよく仕上がっていなければ満足しない。京都人の「涼」へのこだわりだろう。日に焼かれ茶褐色に変じたすだれでは、同じ納涼床でも足を入れるのをためらってしまう。
 庶民の暮らしに、すだれがなじんだのは、室町時代といわれる。以来、ざっと700年。京の街々で今も利用されるのは、近隣との関係で重宝するからだ。家の内を開け放っても、すだれ一つで外からは見えず、内からは外が透けて見える。軒を接するご近所と、プライバシーを守りながら、ほどほどの間合いで付き合ううえで、これほど有用な生活具はない。
 「簾(すだれ)越しなればつくづくと見つつあり」は、加藤楸邨の秀句。じっとりとした暑さの季節、すだれがもらたらす涼に身を委ねてみたい。

■写真キャプション/暮れ時の鴨川納涼床。すだれとぼんぼりの灯が情趣を盛り上げる。


和詩倶楽部 廣谷 真由さん



和紙の可能性をひらく

 12年間、和紙に魅了されて没頭してきた。照明も、和紙を通すと柔らかい。淡い陰影となって灯りを映し、涼しげな一風が吹き抜ける。
 「紙がその上に乗せて運ぶのは文字だけではありません。素材となった草木の息吹、土の匂い、それを手にする人の手の温もり…。それらすべてを運ぶからこそ、植物の繊維を薄く広げただけのものが、強く人の心をとらえると思うんです」と熱い。なるほど、日本伝統の和紙は楮、三椏、雁皮といった素材のしなやかさを生かし、何にもまさる情報媒体としての魅力を備える。
 和紙に向かうと、デザインへの意欲がふつふつと湧いてくる。季節ごとに色と素材に変化を持たせ、すいたばかりの紙の上から水滴を散らすと、雨上がりの風情が浮き上がる。春先には竹を挟ませ、秋には落葉を舞い散らせる。冬には炒ったコーヒーを点描することで温もりを抱かせる。
 「和紙って、本当に可能性に満ちています。衣装文庫といった伝統的な和紙製品だけでなく、あらゆるインテリアや店舗ディスプレイまで、生活のさまざまな場面に自由な発想で素材を生かしていきたいですね」。和紙発信にこだわり続ける。京都市中京区。

京都うらみちあんないにん 本多博昭さんさん



マイナーな京の新名物発掘にこだわる

■京都うらみちあんないにん
 本多博昭さんさん(40)

 生まれ育った嵐山。渋滞と混雑は日常風景だった。タレントショップにわんさか押し掛けるのに、一歩奥嵯峨へ行けば、歩く人もない。その落差に「?」を感じた。
 「もっと人がばらければ、あんな渋滞も起こらへんのに」。一つの情報に皆が右往左往している。なら、ガイドブックに載らない名所をネットで案内してやろう。「で、1週間に1度、人が気づかない場所とB級グルメを案内することにしたんです」。ちょうど今年で10年、500週を超える。
 京都はタマネギみたいな街で、むいても尽きない。町なかで普通にしゃべっているお年寄りが、何かのことで1冊の本でも書ける技を持っている。学者さんや、全国でも有数の尺八の師範だったりして。庭先で植木の手入れのおじいさんも、形が決まっている。「奥深いですよね」。アクセス数66万件。バナー広告は一切断る。
 本業の経営コンサルタントとしてのスタンスも、営業は一切しない。信頼を得たクライアントとは、深夜、年末年始でもとことんお付き合いする。京都市中京区。

京都服飾文化研究財団チーフ・キュレーター 深井 晃子さん



着る文化を究めつづける

■京都服飾文化研究財団チーフ
 キュレーター 深井 晃子さん

 さまざまな日本が取り込まれたヨーロッパのファッションを目にして度肝を抜かれた。奇抜さや奇をてらうのではなく、ヨーロッパ固有の文化として定着していたことにも。
 ジャポニスム。その言葉とともに、19世紀後期以降のファッションの数々が、深井さんによって初めて日本に紹介された。服飾関係者だけでなく、芸術家や学究たちも魅入られた。「洋服の歴史を知ることで、日本の洋服文化が世界的レベルに並ぶことができると考えています。その一つの手段として展覧会という形で、皆さんにお伝えしたい」。日本はもとより、パリ、米LA、NY、ニュージーランドなど世界で展覧会を開催、今も人気を博しつづけている。「うれしいのは、ジャポニスムが中学や高校の美術の教科書に取り上げられ、知識として認識されるようになったことです」と艶やかにほほ笑んだ。
 今後?「やっぱり、この仕事にこだわりつづけたい。ファッションは世界に共通するテーマ。着るという、生きるための文化的な行為であることにも気付いてもらいたいから」。京都市下京区。

■写真:深井さん監修による
「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展
©京都服飾文化研究財団、畠山直哉撮影

食堂「わたつね」店主 中塚 博己さん



そばを通じて海外と交流広げる

 この春、フィンランドとエストニアを訪れ、現地の日本文化祭で「にしんそば」を振る舞ってきた。「食材はオール京都。美山・鶴ヶ岡産のそば粉を使い、うま味のきいた京風だしで、皆さんに喜んでもらえました」。ミニサイズながら3日間に計150杯近くを作った。
 そばを食べるのは日本だけではない。07年に自費で参加した中国での国際そばシンポジウムには14カ国、約200人が集まった。「世界にはいろんな食べ方があります。でも、そば切りは日本だけの技と味」。昨年はスウェーデンにも招かれ、めん棒をふるった。
 大阪外国語大イスパニア語学科卒。東京の外航海運会社に勤めていたが、31歳の時、父親が倒れ、京都へ戻って家業の食堂を継いだ。本格的に手打ちそばを始めたのは51歳から。麺類組合の仲間から手ほどきを受け、3年がかりで腕を磨いた。
 外洋にかけた夢は8年半で閉じたが、その語学力と人脈を生かし、いま「そば」という世界食を通じて海外とつながる。職業体験で受け入れる地元の中学生にいつも話す。「遠回りしても、頑張ればやれる」。京都府麺料理調理技能士会副会長。京都市中京区。

新・こだわり派宣言とは・・・

団塊と呼ばれる世代が一線から退き始めている。偏差値に苦しんだ後に、管理社会の歯車になって働いた数十年。束縛から解き放たれた今こそ「俺は俺や」と声を上げたい。自分らしいこだわりを持って、「新たな出発をしたい」と願う。そんなあなたにエールを送ろう。こだわりを心に秘め、まだ走り続けているあなたには、いたわりの声をかけよう。百人百様のこだわりを追っていく。

題して「新・こだわり派宣言」。

宮川町「花傳」女将 武田伊久子さん



淡いオレンジ色の光が、道の両側にぽつぽつと連なる。日暮れて、表の提灯に灯が入った宮川町通。照らし出される格子戸の家並みに、350年続く花街ならではの風情が漂う。
置屋「花傳」は、南北に長く延びる宮川町通の最も南に立つ。4人の芸妓を預かる女将は、なにより花街の「絆」にこだわってきた。
「他人どうしが集まって一つの屋形で暮らす私らは、いわば疑似的家族。太くて強い絆がないと、ばらばらになってしまいます。上下関係は厳しおすけど、一人一人の芸舞妓を周りの者みんなで育てていく。姉になった者は妹の面倒をとことんみる。そこらがよそさんの社会とは違います」。
芸舞妓にとって、花街の内と外にいかに多くの絆を結べるかが成功の鍵になる。「いうたら人の鎖どっしゃろか。網の目のように鎖をつなぐのが大事。その手助けをするのが女将の役割どす」。
女将になる以前、芸妓「小糸」だった時代に「インターネット芸妓の第一号」と呼ばれた。お客さんとの絆づくりに知恵を絞った末に付いた称号だ。ちょうどバブル経済が弾け、花街の客足が急減しているころだった。
「お客さんを待っててはあかん。こっちから提案せんと」。そんな思いでパソコンを習い「小糸のホームページ」を開いた。宮川町とお茶屋遊びの面白さをアピールし続けたところ、全国からアクセスが集中。「花街に興味を持って下さる方、遊びに来て下さる方、新しい宮川町ファンが大勢できました」。
中高生から、「舞妓になりたい」というメールの問い合わせが届くようになったのは、思わぬ収穫だった。実際に、メールがきっかけで花傳の門をくぐった3人は、いま一人前の芸妓に育っている。
女将になって11年。絆を重んじる目線の先にあるのは、花街の将来だ。「素晴らしいこの伝統文化を、生きたままの形で次の世代に渡すのが、私らの務めやと思うてます」。
務めを果たすには、どうするか。「外では、新たなお客さんを増やす人づくり。内では、お客さんのニーズに応えられる人づくり。両方が相まって花街は生き続けられる。やっぱり絆どすなぁ」。
和に徹して伝統としきたりを重んじる花街は、効率とスピード優先の現代に残る異空間だ。しかし、人々はその異空間の持つ優しさに憧れて集まってくる。こだわりを捨てず、時流にながされず、お客さんを迎え入れる女将の凛とした姿。表の提灯に、今日もまた灯が入る。

■取材協力/〒605-0801 京都市東山区宮川筋6丁目377-1
TEL:075-531-3480
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