新・こだわり派宣言「食」にこだわる
手入れが行き届いた畑に、雑草は1本も見えない。黒々とした土の上に、青々と茂った野菜たち。ブロッコリーもハクサイ、ニンニク、シュンギク、サトイモ…も、みんな活きがよく陽の光を浴びてつやつやと輝いている。宇治の市街地から東北へ約8キロ、ぐるりを山に囲まれた「喜撰坊農作研究会」の農園(宇治市西笠取)は、実りの秋を迎えて連日、研究会メンバーの鍬をふるう姿が絶えない。
一帯の標高は300メートルを超す。農園から向かいに広がるソバ畑へとわたっていく風が肌に心地よい。畑を見下ろす小高い場所に立つのが、手打ちそば処「喜撰坊」で、午前中に畑で採れた野菜が昼食メニューにすぐ調理され、お客さんの口に届く。
「野菜もソバも無農薬、有機栽培です。できた野菜は甘味が違いますよ。生でかじるとすぐわかる。昼と夜の寒暖の差が大きい土地なのでソバもよく育ちます。ソバの個性、とくに香りが際立つんです」。喜撰坊の女性経営者、林幸佳さんは食材に徹底的にこだわる。ここを、自分の修行の場として「ほんまもんの追究」にかけているのだ、という。そんな意気込みはお客さんにも伝わり、最近はリピーターの来店が目に見えて増えている。
店のメニューは豊富で、野菜や10種を超すソバ膳のほか、契約している地元農家の純粋地鶏と卵を使った料理、滋賀県の農家と特約した近江牛を使う“すき焼き”は人気が高い。
店がオープンした2002年、同時に誕生したのが喜撰坊農作研究会だった。休耕田を利用した野菜とソバの無農薬、有機栽培が始まり、林さんを中心に約10人の仲間たちが試行錯誤を重ねてきた。最近はソバ畑に侵入する野生ジカの食害が深刻になるなど、課題と悩みは常に尽きない。
こだわり抜く林さんの信念と行動を支えているのは「利他の心」だ。10年前から京セラの稲盛和夫名誉会長が主宰する「盛和塾」に入塾。そこで、「世の中に何をお返しできるかだ」と説かれた。安全安心な「食」の生産と提供で、利他の心を実践する。それが林さんの「お返し」なのだろう。研究会の畑に育ったブロッコリーの大きな葉は、虫に食べられた穴がいっぱいだったが、それは安全と健康の証明書のように見えた。

一帯の標高は300メートルを超す。農園から向かいに広がるソバ畑へとわたっていく風が肌に心地よい。畑を見下ろす小高い場所に立つのが、手打ちそば処「喜撰坊」で、午前中に畑で採れた野菜が昼食メニューにすぐ調理され、お客さんの口に届く。
「野菜もソバも無農薬、有機栽培です。できた野菜は甘味が違いますよ。生でかじるとすぐわかる。昼と夜の寒暖の差が大きい土地なのでソバもよく育ちます。ソバの個性、とくに香りが際立つんです」。喜撰坊の女性経営者、林幸佳さんは食材に徹底的にこだわる。ここを、自分の修行の場として「ほんまもんの追究」にかけているのだ、という。そんな意気込みはお客さんにも伝わり、最近はリピーターの来店が目に見えて増えている。
店のメニューは豊富で、野菜や10種を超すソバ膳のほか、契約している地元農家の純粋地鶏と卵を使った料理、滋賀県の農家と特約した近江牛を使う“すき焼き”は人気が高い。
店がオープンした2002年、同時に誕生したのが喜撰坊農作研究会だった。休耕田を利用した野菜とソバの無農薬、有機栽培が始まり、林さんを中心に約10人の仲間たちが試行錯誤を重ねてきた。最近はソバ畑に侵入する野生ジカの食害が深刻になるなど、課題と悩みは常に尽きない。
こだわり抜く林さんの信念と行動を支えているのは「利他の心」だ。10年前から京セラの稲盛和夫名誉会長が主宰する「盛和塾」に入塾。そこで、「世の中に何をお返しできるかだ」と説かれた。安全安心な「食」の生産と提供で、利他の心を実践する。それが林さんの「お返し」なのだろう。研究会の畑に育ったブロッコリーの大きな葉は、虫に食べられた穴がいっぱいだったが、それは安全と健康の証明書のように見えた。

- 新・こだわり派宣言 |
- 2009-10-26 16:49:06

