建築家 林アトリエ 林 義史・雅子

建築家
林アトリエ 林 義史・雅子(はやしよしふみ・まさこ)

設計図を書くことだけではない、意外と知らない建築家のお仕事について、ご夫婦で建築家という林義史・雅子さんにお話を伺いました。

 北山にある「林アトリエ」は林さんご夫婦の職場であり、ご自宅です。「私たちの自宅がモデルルーム。作品を実際に見たいという方には気軽に見学していただいてます」。黒い壁と開放的な玄関が印象的で、さすが建築家のご自宅といった雰囲気です。

 義史さんが建築家を目指したのは「昔から家の間取りを考えるのが好きだった」から。小さい頃から絵を描くのが得意だった影響もあると言います。大学では建築を学び、卒業後は設計事務所に就職しました。一方、雅子さんも小さい頃から絵を描くのが好きだったそうですが、建築家が夢というわけではなかったそうです。「高校生の時、それまで何もなかった北山に新しい建物がどんどん建ち始めてました。それを見ながら、何となく自分もこういうのをつくってみたいなと思ったんです」。その後、お二人が出会ったのは同じ設計事務所でした。

 設計事務所に務めていた頃は、病院や老人ホームなどの大きな施設に携わっていたという義史さん。大きな仕事をこなしながらも、学生の頃からの夢は住宅をつくること。その後、7年間務めた会社を退職し、4年前に独立。「一番初めの仕事は車庫の設計。初めの頃は内装から何でもやりましたね」。最近では住宅のリフォームから新築、大きなゲストハウスの設計もされています。

 建築家のお仕事はとても幅広いのだとか。「まずお客さんと打ち合わせを重ねイメージをまとめます。それから正式な設計図を仕上げ、工事業者へ見積りを依頼。業者が決まって着工したら、現場へ足を運びます。完成して、実際に引っ越して生活されるまでが建築家の仕事」と話す義史さん。「工事業者の立場ではなく、常にお客さんの側に立って進めるようにしています」。依頼者にとって「建築の専門知識を持った代理人」であることを大切にしていて、家を建てたい、リフォームしたいと思ったときに気軽に相談してもらえるよう、初めは無料で相談に応じています。

 「住宅の設計は使う人の顔が見えてとてもやりがいがあります。住み始めたお客さんの笑顔を見れた瞬間が何よりうれしい」。そこに住む人の気持ちを考えながら設計図を組み立てていくのがとても楽しいと言います。「妻の意見を参考に女性目線の使い勝手も重視しますし、外観が町並みに溶け込んでいるかも重要。お客さんには将来への想像力を最大限に発揮しながら設計に携わってもらうようにお願いしています」。依頼者と同じ目線で考える、やさしい家が「林アトリエ」の作品です。


■模型作りも建築家の重要なお仕事




■1日のスケジュール
4:00/起床。基本計画など作業に取りかかる
9:00/建設現場へ向かい現場監理。お客さんとの打合せ
13:00/実施設計など
21:00/基本計画など
24:00/就寝

■経歴
1995年/義史さん大学院卒業後、京都市内の設計事務所に就職
1996年/大学卒業後、いくつかの設計事務所で働いてた雅子さんが、義史さんと同じ設計事務所で働くように
1997年/結婚
2002年/一級建築士事務所開設
2005年/設計に1年をかけ、ご夫婦の夢だった自宅兼事務所が完成。現在に至る

林アトリエ
〒606-0912
京都市左京区松ヶ崎呼返町31番2
tel・fax/075-722-2579
http://www2.odn.ne.jp/hayashi-atelier/
※自宅見学・無料相談は事前にお問い合わせください。
※CIAO MAGAZINE 2006年10月号より抜粋
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