京都を創る情熱人/八田 道明 さん

「眠りのセレクトショップ」を目指し、
こだわり快眠布団を


 明治から続く布団を商う老舗でしたが、粗悪品でも安い布団が消費者に求められる現状に、「どこか違う」と看板を捨て独立。「東京都の粗大ゴミNo.1は、実は布団なんです。大量生産、大量消費の20世紀が終わったのに、まだ、安く、多くがまかり通るなんて、どこか変ですよね」。で、大手メーカーの製品を断り、自分の目だけを信じて日本国中やヨーロッパにまで、手作りの布団を探し求めた。
 「布団って中身が見えません。人間にとって睡眠ほど大切なものはないんです。だから、体と環境に優しい天然素材に徹底的にこだわりました。その方が長持ちするし、再利用も可能なんです。仮に捨てる場合でも土に戻せますのでね」と、こだわりもすごい。こだわりの一例として、睡眠環境コーディネーターの資格を取得。睡眠を科学的に分析し、お客様の眠りの疑問に答え、適切なアドバイスをします。「どうすれば一番いい快眠になるのか、それを刻々追究することが私の使命だと思っています。売場に置く前に必ず同じ物を自分で試すので、私の部屋は枕と布団だらけですよ」と苦笑いも。
 ロハスでエコロジカルに取り組む人達とコミュニティーを作り、次世代に繋ぎ展開したいと熱く語る。また、「4歳と7歳の私の子供たちが、『こんな布団屋さんで働きたい』と言われる店にしたいですね」と夢も優しい。

株式会社 京都八田屋
社長(睡眠環境コーディネーター) 八田 道明 氏
住所/京都市下京区河原町通り高辻上ル富永町361
TEL/075-341-0268
※CIAO MAGAZINE 2007年6月号より抜粋


京都を創る情熱人/中野 健三郎 さん

創業40年の老舗を引っ張って
もっといろんな人と出会いたい


 大学を卒業して、京都のフレンチレストランに勤めた。学生時代にホールのアルバイトをしていたことはあったものの、初めてソースや素材の使い方、盛り付けの美的感覚など、料理の技術を学んだ。
 「人との出会いが好きですし、レストランではいろいろなことを貪欲に吸収しました。料理の世界は本当に興味深いことだらけで、楽しいですよ」。8年経ったある日、学生時代にアルバイトをしていた創業40年の老舗焼肉店「大仙」のオーナーから、姉妹店のリニューアルを手伝って欲しいと声が掛かり、焼肉の世界に飛び込むことになった。「フレンチとは違う食文化で、自分の能力を活かせるかもわからず不安はありましたが、それ以上に、今までとは違うことに挑戦したい、京都で業界第一線を走る老舗ならではの、支持され続ける商品価値やサービスを感じたいと思ったんです」。社員にどんどん重要ポストを任せる方針と、オーナーの見込み通りの能力から、2年後に店長に抜擢。現在は調理に研修、販売促進にと活躍中だ。「お陰様で着実に成長させていただき、新店計画も進んでいます。向上心の高いチャオ読者の方の中から、私達と一緒にお店を引っ張ってくださる方と出会えたら嬉しいですね。働きやすい職場ですよ」と、最後に人事担当の顔も見せて笑った。

焼肉 大仙 (有限会社ナム・フーズ)
本部長 中野 健三郎 氏
住所/京都市中京区御前通御池東入(北側)
TEL/075-802-4345
※CIAO MAGAZINE 2006年11月号より抜粋


京都を創る情熱人/谷口 博子 さん

一輪で感じる自然からの季節感、
花のことなら何でも対応


 幼稚園のころに、「大きくなったら、お花屋さんになりたい」、そんな夢物語を書いていたはずなのに、OLとしての仕事に充実していた。息抜きと、将来へのためにフラワーアレンジを習い、知人の花屋さんを手伝い始めたとき、「職業人としての生きがい、自分の夢の実現はこれだって、目から鱗のようで、『えい』って転職したんです」と、毎日、花に埋もれる楽しさを強調します。
 「花工房」のテーマは、「花に関することなら、どんなことでも対応すること」。そのために、スタッフ全員がお店で開くアレンジメントスクールに在籍して、新たな花のスタイルを研究する。ときには海外研修で、世界のトップデザイナーについて、最新のフラワーデザインを学ぶこともあるといいます。
 出会う人たちの、求める花の背景には様々な景色が見えます。子供の誕生日や、両親への愛、恋人や奥さん…。それぞれの飾る場所やプレゼントの形によって、花の種類や色合い、デザインも当然変わる。「一人でも多くの人に、満足と思い出に残るような花を提供したい。そのために、花だけではない絵画や写真、人々との接点といったたくさんの刺激を受けて成長したいですね」と、花への姿勢も貪欲です。
 「今、外国のデザイナーが来店されています。たった一輪の花で感じる季節の香をぜひ味わって」と笑顔で語ってくれました。

株式会社 花工房
統括マネージャー 谷口 博子 氏
住所/京都市上京区烏丸通今出川下ル
TEL/075-414-8700
※CIAO MAGAZINE 2007年7月号より抜粋


京都を創る情熱人/永井 敬二 さん

閑静な西賀茂でお気軽に
お箸で創造的フレンチを


 いまや「伝説のプチホテル」として語り継がれている、知る人ぞ知る、長野県白馬の「ベル・プレ」で7年間、料理の修業をした。寺の次男坊で、フリーターのような日々を過ごしていたが、寺をあとにして「これからは手に職をつけて、世の中を渡っていかないと」と、料理の世界へ飛び込むきっかけを語る。
 京都に戻ってから、1984年に堀川今出川での「JeanBart(ジャンバール)」の開業を皮切りに、店舗を増やし、最大70人のスタッフも擁した。しかし、いつしか、財務管理や組織運営ばかりに追われるようになる。そして、「ある日、本当にしたいのは、自分の味をお客様に楽しんでもらうことだという原点に気付いたんです」。数店舗の経営から身を引き、今年4月、静かな西賀茂の地に「イルフェボー」を創った。料理は自身で作り、デザートやアイデアは、同じ世界に飛び込んでくれた息子さんの力を借りている。季節を感じるロケーションと、温かいもてなしに、遠方から足を運ぶお客様も多い。「遊び心を大事にして、いまは自然な気持ちで料理を作れています」と永井さん。「将来は、漠然としてますが、料理を通して、なにか現代の子供たちの力になれないかなあと。あと、立派な大人よりも、『男』でありたいですね」と、はにかみながらも力強く結んだ。

フレンチ・西賀茂 イルフェボー(JeanBart)
オーナー 永井 敬二 氏
住所/京都市北区西賀茂榿ノ木町33 プルミエール清和1階(川側)
TEL/075-492-7907
※CIAO MAGAZINE 2006年10月号より抜粋


京都を創る情熱人/佐藤 明子さん

一生懸命がんばっている女性に、
癒しの空間を


 京都で評判の高い産婦人科として知られる足立病院から、3年前に産後の方にアロマトリートメントをして欲しいとの依頼。妊婦さんは出産までの間、また産後のお母さんも、心や身体の不調をどこで改善したらよいか不安なもの。「アロマを受けても大丈夫かな…赤ちゃんがいるから受けれない…」そんな声に少しでも応えるべく「ヴィズーリ」が誕生したのです。
 初めての試みでしたが、予想以上に良い反響があり、多くの方々に喜んで頂いてるとのこと。佐藤さんは「患者さんからの『ありがとう』の言葉と信頼関係が何よりも嬉しいです。今までコツコツしてきたことをこれからもし続けるだけです」と話します。今では不妊治療中のご夫婦までもが利用しているとか。
 「ヴィズーリ」では託児サービス(生後1ヶ月から)も行っている。病院と提携はしているが、基本的には一般のサロンとして運営。デザイナーにより設計されたサロン店内は、完全個室でゆったりとした空間が広がる。特に待合いはアロマの商品がたくさん並ぶカフェのような雰囲気。「妊婦さんや産後のママ以外の全ての女性に気軽に利用して欲しいです。日常から離れ静かな一人だけの贅沢な時間を過ごされてはいかがでしょうか」と、笑顔がとても素敵でした。

Vizuri(ヴィズーリ)
マネージャー 佐藤 明子 氏
住所/京都市中京区東洞院御池上ル415 プレシャス御池2F
TEL/075-254-0535
※CIAO MAGAZINE 2007年7月号より抜粋


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